市民病院問題は構造問題

市民病院改革を訴え始めたのは、2年前の今頃から。取り返しのつかない財政危機を引き起こすトリガーになりかねないという問題認識から。

当時の企画部長の進言で、「やらねば!」と思い、もともと、官僚出身という強みを活かして、財政的なアプローチをしてみましたが、やはり、数年は持っても後は保証の限りではない。

このことは、特に選挙戦を通じて強く言っていたつもりですが、いかんせん、情報発信力がないのか、なかなか伝わらない。また、その前に、医師不足が本格化しても、なかなか伝わらない。池友会のホワイトナイト的な支援についても当初はなかなか伝わらない。

なぜだろう?と思っていたら、古くは、塩野七生の「ローマ人の物語」の中のカエサルの言葉として、

人は見たものでしか判断できない、

というものがありました。近代では、マルクスやハイデガーが同じことを言います。

例えば、

☆市民病院→存続、だったら、あっ!あの市民病院ね。そりゃ、残さんばいかん、
★市民病院→民間移譲、えっ!?どういうものになるの。不安。
★赤字→大変、でも、赤字は見えないし、自分の財布にどれだけ響くか分からん、
★新たな民間病院→現物が無いのに確認しようもない、

とおおざっぱに言うとそんな感じになるのでしょうか。


でも、今は思った以上に市民の皆さんの理解が進んでいます。それと、僕の場合、自分の行動を理論付けるのが不得手で、マスコミや有識者の方々が、並行して、又は終わった後にしっかり理論的なアプローチをして頂きます。

そういう意味では、雑感日記さんの「市民病院問題は構造問題」と喝破したのは、慧眼。

「現状否定(市民病院民営化の方針)→やがて→理解」のアプローチが極めて良く分かりました。
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今日は、この市民病院問題で、山形県天童市議会、全国若手市議会議員の会(九州ブロック)の皆さんがご視察に。時間を忘れて、市民病院民営化の意義を語りましたが、今、思うと、この情熱が2年以上続いたことが、先週の調印式に結び付いたのかなと思います。

仲介頂いた牟田副議長のブログはこちら


夜は、北方町まちづくり推進協議会が開催されました。明日にでも、こちらの説明資料をupします。活発な意見交換。今後、各町ごとに、こういった出前市役所みたいな意見交換会ができればいいなと思っています。

他にもいろいろありました。長い一日でした。
by fromhotelhibiscus | 2009-07-13 23:59
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