厚労省分割！？

民主党は民主党で、何で、小沢さんを代表代行にしたんだろ！？、これじゃ、傀儡そのもの（実態はどうか分からないけど）に映るよねと思ったら、案の定、世論は拒否反応。

で、自民党はといえば、マニアックな話題で恐縮ですが、総理が突然、厚労省分割を言いだす始末。

一時期、内閣の省庁再編にかかわっていたこともあって、あの当時、縦割りの弊害をなくすために、１府１２省に省庁を再編し大くくりしました。

以前書いた民主党が叫ぶ「政権交代！」もこの「厚労省分割」も手段。目的はあくまでも、何を目指すのか、であって、今、与野党に共通して求められているのは、医療、介護、年金、雇用、少子化対策で、その財源をどう担保するか、国民にどれだけ負担を求めるのか、だと思います。それから、分割を考えても遅くはない。

話は変わりますが、僕は消費税を上げ、直間比率をせめて先進国並みに見直すべきだと思う。また、今の日本は、低負担・中福祉というねじれを起こしています。そのせいで、空前絶後の世界一の借金大国になってしまった。イタリアよりもひどいし、いつクラッシュするか分からないと財政学者から言われる始末。

高負担・高福祉（北欧型）、中負担・中福祉（オーストラリア型）、低負担・低福祉（アジア型）、どれを選択するかは、まず、与野党がきちんと国民に提示し、次の総選挙で国民が選択することが筋。

話は戻りますが、厚労省を分割すると、また、ポストが増えて（例えば高給取りの次官が２人になる）、焼け太りならぬ避け太り、縦割り行政の復活につながると、一経験者としてはそう思わざるを得ない。したがって、総理の言う理念なき厚労省分割は反対です。