柴田久美子さん

市長就任して3年になろうとしていますが、その中で一番話を聞く機会が多かったのが、医療の問題。もちろん、僕は医者ではないので正確に言えば、地方医療や医療行政など医療内容を取り巻く問題、そして、介護問題、福祉問題ですが。

その中で、最も難しいと感じたのは、終末期医療と終末期介護の在り方。さまざまなドクターや医療関係者に聞く中で、絶対にこの人の話を聞いたほうがいいよ!と言われたのが、NPO法人「なごみの里」代表の柴田久美子さん。

今日、山内町で講演がありました。認知症について語る会「さつき会」が主催。200人の皆さんが集まりほぼ満杯。
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柴田さん。昭和27年島根県に生まれ、平成5年より福岡での特別養護老人ホームの寮母を振り出しに、介護スタッフやヘルパーを経験。

平成10年隠岐に移住し、お年寄りが望む自然な死を支えようと全国でも珍しい看取りのNPO法人「なごみの里」を設立。同代表。家族のようなつながりを軸に、新たな終末期介護のモデルを作ろうとされている方です。

柴田さんは、マザーテレサの「人生の99%が不幸だとしても、最期の1%が幸せならばその人の人生は幸せなものに変わります。」という言葉を聞き、終末期介護への道を選んだ(固めた?)とお話しされていました。とにかく、笑顔で爽やか。声に力がある。


抱きしめて看取る意味、認知症に対する考え方など、ストンと僕の胸に入ってきました。取り分け圧巻だったのは、52歳のご友人を抱きしめながら看取るシーン。多くの人たちが泣いておられました。終わってからも万雷の拍手。温かいものを感じました。

これからもまた、お忙しい中全国で講演されるようなので、ぜひ、聴きに行ってください。生で聴くのはやっぱりいい。僕自身、大きなヒントを与えていただきました。


そうそう、柴田さんの職場が本土からフェリーで2時間というのもびっくり。今週のNHKだんだんに柴田さんが頑張っておられる人口770人の離島、島根県の知夫里島が出てくるとのこと。楽しみです。

(写真は僕の携帯です。)
by fromhotelhibiscus | 2009-03-15 22:25
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