スティーブ・ジョブズ、毛沢東、ワイルドスワン

ここ数日で面白かった本は、スティーブ・ジョブズ神の交渉力という新書。ここ数年はappleの総帥というよりはiPodを生み出した男として、世界中の注目を集めている男。これだけ好かれ、また、嫌われている人はなかなかいないでしょう。

僕は、あの伝説となったスタンフォード大学の卒業式で発した最後の言葉が大好き。

Stay hungry, stay foolish.

旅立つ若い人たちに対して、「ハングリーであれ、愚かであれ」というものです。

この新書。熱いジョブズの挫折、成功が分かりやすく書かれています。ま、絶対にこんな人になるのは無理だというのは良く分かりました。それくらい、屈折している(笑)。


それと、今読み進めているのが、マオ―誰も知らなかった毛沢東。この本も凄いですよ。権謀術数渦巻く現代中国。中国の共産党、国民党の驚くべき姿、ソビエトとの関係、スパイ、逆スパイ何でもあり。


筆者のユン・チアンは、1990年代に歴史的傑作・ワイルド・スワンを生み出しました。

15歳で著者の祖母は軍閥将軍の妾になる。中国全土で軍閥が勢力をぶつけあう1924年のことであった。続く満州国の成立。直前に生まれた母は、新しい支配者日本の過酷な占領政策を体験する。戦後、夫とともに共産党で昇進する母。そして中華人民共和国の成立後、反革命鎮圧運動の只中で著者は誕生する、

という中身。

暇で仕方無かった学生時代。丸一日。徹夜して読んだ記憶があります。それくらいに面白く、また、読み終わった後の衝撃の強さは未だに思い出すくらい。圧倒的な内容と筆力と。

本は素晴らしい。
スティーブ・ジョブズ、毛沢東、ワイルドスワン_d0047811_2275591.jpg

by fromhotelhibiscus | 2009-03-10 22:07
<< 議会中につき 大河ドラマ >>