RURIKO

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林真理子の最新作。浅丘ルリ子を、本名の信子が語るスタイル。面白かった。

あの大杉事件の首謀者で満州の影の支配者・甘粕正彦にわずか4歳のルリ子が嘱望されたこと。石原裕次郎や小林旭、美空ひばり、石坂浩二とのスリリングで熱く、そして、冷めたやりとり。個人的には、石原裕次郎の妻・北原三枝に対する完膚なきまでのジェラシーが印象的。

戦中の満州、バンコク。映画の興隆と衰退と。昭和30年代のエネルギー。

林真理子の淡々とした筆致がかえってドラマを盛り上げる効果があるなぁって思いました。

少し前に読んだanegoも面白かった。ドラマも見れば良かった。
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しかし、この手のものでは、篠田節子の女たちのジハードが僕にとってのベスト。
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源氏物語から、細雪、そして、篤姫、これらの本と、これらの女性(群)のお話は尽きることのない魅力を投げかけてきます。お薦めの本があったら教えてください。
by fromhotelhibiscus | 2008-09-05 20:55
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