国産品を食べましょう

何だかずれているなぁって思うのは、CO₂の削減が国家目標となり、今度のサミットで焦点になること。

今、国民が求めているのは、医療、年金、物価などといった生活に直結した切実な課題問題だと思います。そういう視点が、今の政府与党には抜けているのではないでしょうか。特に農業は大切。世界的に見れば食糧。
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その中で、町村官房長官の記者会見で減反政策の見直しが出て、早速、農水省や与党から反論が相次いだようですが、僕は問題提起そのものについては賛成です。

総理がぶら下がり会見で言っていましたが、国民がもっと米を食べればいいわけです。国民がもっと米を食べる→減反見直し→自給率が上がる、というようになればいいと思うのです。


今、一番足りない視点は、生活と産業が切り離されていて、政府与党は農業を始めとする産業にアメ(補助金)とムチ(減反)を強いて、消費(生活)サイドには知らんぷり。

よくこの頃、自給率が40%を切って、食の安全保障が大事だということが言われますが、本当に自給率を上げようと、上げさせようとするならば、国民に協力(多少高くても国産品を食べてくれ)を言わなくてはいけません。


話は飛躍しますが、20年前、ノーテンキに海外放浪をやっていた時に、お隣韓国の同世代の人たちと少しだけ一緒にまわったことがあります。

マイナス15度のウィーンの街かどで、彼らが、「日本人っていいよな。国家の安全保障で何も協力しなくていいから。僕らは、徴兵制度があるし。夜も歩けないし。だって戒厳令下だしね。」とうつむき加減に言っていたことを思い出します。

国家に協力ってそういうことなのかって、今、日本が危機に瀕している今、違う側面で、彼の真意がようやく分かったような。

国産品を食べることが、農業支援につながるし、結果的に、国土保全にもつながります。そういう消費者のニーズに生産者も応える必要があります。いつか、この話は書きたいと思います。
by fromhotelhibiscus | 2008-06-03 22:48
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