ブログと明治国家

毎週月曜日に(といっても、この頃インタバルが開いてましたが)、市長公室内にこんなメールを送っています。

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市長公室の皆さんへ←樋渡 拝

今日は、夏を思わせる陽気ですね。さて、もう既にご存知の方が多いと思いますが、私自身のブログを始めて2週間になろうとしています。試行錯誤でいろいろ書いているんですが、反応(手ごたえ)がボチボチ出始めているのが、嬉しい限りです。アクセス数を稼ぐためにも、ぜひご自宅のパソコンでご覧になってください(笑)。役所は何人ご覧になられてもカウント「1」ですので・・・。


さて、今日は感心したことを一つ。それは、NHKスペシャルの前回の「明治」シリーズ。明治国家といえば強権的というイメージが私自身ありますが、少し違っていたようです。今回は「建白書」を取り上げていましたが、現存するものの数はおよそ3000通。

教育普及の提案から産業振興の方策まで、その内容は多岐に渡り、実際に政策としてとりあげられたものも数多いようです。明治のはじめは、政治(行政)が今よりずっと国民の身近に存在していた時代だったのだのかもしれません。

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具体的なプロセスとして、「建白書」を国民に書かせ(ここまでは私でも考えつく。)、その出てきた膨大な数の建白書で「これは採用しよう!」というものについては、関係大臣が自ら建白書の建議者にヒアリングしたという史実には、「あれっ」って思いました。
番組で実際紹介されていたのが、「尺度の統一」。江戸時代、地域地域でまちまちだった尺度が、建白書によって、統一されたわけです。その建白者が、旧武士階級ではなく、長野県佐久のお百姓さんだったのは、明治の新しい息吹を感じました。


ただ、ここまでのお話だったら、部内メールで特に書かなかったんですが、驚くべきことはその後の展開にありました。

それは、明治政府がこのお百姓さんに「尺度統一のための基本方針」を書かせた(書いてもらった)ことです。

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書かせる過程でお百姓さんと政府の連携というかやり取りがあったようです。しかし、このお陰で、このお百姓さん、いろんな事例調べや東京出張のために一文無し同然になりましたが。


私はここに、今自治体でさかんに言われている「協働」の型があるのではないかって思いました。意見を言うほう(この場合はお百姓さん)も政策決定に関わる(しかも一文無しになるくらいまで。)。意見を聴くほうも、聴きっぱなしにせずに、政策決定にきちんと意見を言うほうを参画させる度量を持つ。併せて、見習うべきはそのスピード感だと思いました。d0047811_15165763.jpg

「協働」とはいろいろ言われ、私自身よく聞かれるのですが、とどのつまり、然るべき人(行政という身内ではなく世の中という尺度で)と一緒にモノゴトを作り出すプロセス(手段)に過ぎないと思います。

今、問われるべきは、協働のやり方ではなくて、「何をやりたいのか」「何をすべきか」だと感じますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

私らしくなく長くなりました。すみません。

では、今週もよろしくお願いします。

追伸)特に今週は、市役所というか高槻市外の方とお会いすることが多くて、なかなか打合せ等で時間が取れません。26(木)の午後は比較的空いているようです
by fromhotelhibiscus | 2005-05-23 14:44
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