最近はかなり個性的な本を読んでたような。
まずは、
永井荷風という生き方(松本哉著、集英社新書)

新書といえば、大分崩れてきつつあるとはいえ、お堅いテーマが多かったんですが、これは描く人も面白いし、描かれる荷風は支離滅裂。
不自由な時代に、思い切り自由を謳歌した天才の物語。読んでいるだけで楽しくなる型破りの新書でした。
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もう一冊は、沢木耕太郎の30代後半の日記風エッセイを集めた
246。20年を経た今、世の中に。割と好意的な書評が多い中、僕はややしらけ気味。

不朽の傑作「深夜特急」で結果的に削ったところなど、見せないほうがマシと思います。ただ、装丁はいつもながら見事。
沢木さんは、小説や写真集よりも、ノンフィクションや映画論に力を入れるべき、というのが僕の沢木耕太郎論です。
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今日は、東野圭吾の「
手紙」、梅田望夫・茂木健一郎の「
フューチャリスト宣言」、蓑豊の「
超・美術館革命ー金沢21世紀美術館の挑戦」、米原万理の「
必笑小咄のテクニック」などを買い込みました。これから読みます。
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西日本新聞主催の「武雄の四季」写真館をどうぞ。