ローマ人の物語

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塩野七生さんの畢竟の大作「ローマ人の物語」の最終巻を読み終えました。

一年に一作。15年かけての大事業。

ローマはいつどのようにして滅んだのか。一千三百年に及ぶ巨大帝国の興亡のドラマを描き尽くした最高傑作シリーズ、ここに完結、といううたい文句ですが、まさにそのとおり。


仕事は当たり前ですが、判断を迫られます。僕自身、係員、係長、課長補佐と階段を駆け上がるにつれ、その判断の質と量も増えた記憶があります。今は、市長なので、その質と量も、今までとは、比較になりません。

判断に迷ったとき、僕は副市長をはじめ同僚諸氏と相談しますが、それと並行して、ローマ人だったら、スキピオだったら、カエサルだったら、敗れ去ったハンニバルだったら、どう考え、行動したんだろうかと、この本に立ち返ります。

その本が、この巻を持って終わる。日本語でこれだけの本が読める。一抹の寂しさはありますが、日本人でよかったと思いました。そして、大嫌いだった世界史が少しだけ好きに。

塩野七生さん。次はどういう物語を描くのでしょうか?
by fromhotelhibiscus | 2007-02-01 23:45
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