マレー蘭印紀行

旅好きの作家なら誰もが薦める本。最近では(最近でもないか)、沢木耕太郎の深夜特急。これは永遠に色あせないでしょう。

そして、古典となると、詩人の金子光晴の一連の本でしょうか。僕は、自分がアジア好きということもあって、「マレー蘭印紀行」を手に。
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おかげで、福岡から東京へ向かう飛行機が退屈せずに。機中の本を選びそこなうとえらい目に遭います。


世評は高くても、昭和初期の何だか暗い本かなぁって思ったら、色彩感抜群の筆致。全体、場面、場面が思い浮かぶようなタッチ。急いだり、ゆっくりなったり。まさに名人芸。古典的な名著だというのが良く分かりました。

南郊バナン山から、こらえ情のない驟雨(スコール)がおりてくると、かわいていたものは息をつき、クラブの水浴場(マンデ)の石の窓ぶちにのせた鉢植の蘭や紅芋の葉はたちまち濡色を増す。

すがすがしい水浴の肌に、糊のつよいシャツをきかえ、黄塗の支那下駄のゴム鼻緒を足指につっかけて、屈託もなく熱帯の夕ぐれの街をそぞろあるくのはたのしい。



今日は、議員会館まわりに、午後から、東京ビジネスサミット。取材に来訪に。そして、自ら飛び込んでいったりと。トップセールスの必要性と重要性を感じた一日でした。東京ビジネスサミットの報告は、また後日。

ちなみに、ゆりかもめに黄色のTシャツのまま乗り込んだら、日本を代表するプロダクションの社長さん、武雄の方、大阪の方から一斉に声をかけられました。「がばい」の広告効果は抜群のようです。


明日は、国土交通省の会議に出て、フジテレビ・共同テレビの打ち合わせをこなして、武雄に帰ります。おやすみなさい。

追伸)コメント欄、何となく、復活しました。書き込み待ってます。
by fromhotelhibiscus | 2006-11-14 23:59
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