アジア新聞屋台村

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アジア新聞屋台村という本を読みました。

タカノ青年、多国籍新聞社の編集顧問になる!

ワセダの三畳間に沈没していたタカノ青年は、突然、東京にある多国籍新聞社の編集顧問にスカウトされる。とことんアジア的な寄り合い所帯はどこまでもパワフルで個性的。何とも人間くさい青春物語。


というのがうたい文句なんですが、この本がスゴイのが、読者をしっかり笑わせながら、まっとうな日本人論にもなっていること。アジアの中の日本というように、期せずして、登場人物が語っていること。


僕自身がアジアやアジアの食べ物が大好きなので、親近感を持って読みました。特にハッ!と思ったのは、台湾出身の劉社長の一言。

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日本人は商売や発明が下手。日本人は職人。欧米人に発明を任せて、日本人が商品化し、中国人が商売すればいい。これが何だっけ!そう、グローバリズム。
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宮部みゆきが目をつけたことも分かる逸材・高野秀行。これから注目したいと思います。

(画像は一昨年行ったカンボジア。アンコールワットの近くの町。上は国道一号線。下は遺跡の近くです。)
by fromhotelhibiscus | 2006-08-17 22:45
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