ローリング・ストーンズ

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先週、ストーンズの初期のライブがNHK・BSでありました。僕は70年代のストーンズが好きなので、60年代のものはいささか引いていたのですが、やはり、いいのはいいですね。

NO MUSIC,NO LIFEと言うくらい、音楽が好きでいつでもどこでも聞いていますが、クラシックを含めて、西洋音楽の歴史全体の中でもストーンズは極めて特殊だと感じます。

もちろん、半世紀にわたって第一線にいること。そして、初期と中期と今では表面的にパフォーマンスは違うけれども、内実は全然変わらないこと。すなわち、黒人音楽のブルース、ジャズが根底に野太く横たわっていることです。


ゲストの写真家・加納典明さんが言っていましたが、ストーンズはもはや限界に挑戦している、年齢や体力の限界、ロックの限界、ストーンズとしての限界・・・。

わが意を得たり、と思いました。そして僕自身、ストレートに言えば、ビートルズやモーツァルトは天才を通り越して神の域。ストーンズは音楽的には天才に一番近い凡才の域。どのアルバムからも才気より根気を含む努力の跡を感じます。

ストーンズが誰もなしえなかった神の領域へ挑戦、言い方を変えれば、自分の能力への挑戦をコツコツ、地道にやっているのを映像で見て、凡才である自分も大いに励まされました。
by fromhotelhibiscus | 2006-05-22 23:58
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