るるぶと広報

非常に興味深いニュースが、高槻ブロードキャストの山下哲史さんから入りました。


地元のためのガイドブック 自治体「るるぶ」出版相次ぐ

 自治体名のついた観光情報誌が相次いで出版されている。3月末にはJTBパブリッシング(新宿区)から「るるぶ杉並区」が発行され、同社の「自治体版」は11冊となった。

 「行政の作るガイドブックはつまらない」との声から、行政や観光協会などと出版社が連携したのが始まり。外からの観光客を目当てにせず、読者として狙うのは住民やそこで働く人々。

「自分の街をもっとよく知りたい」というツボをくすぐるようだ。
自治体版の「るるぶ」は11種類に。行政が作るガイドブックにはないカラフルな表紙が目を引く
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 「東京ラーメンよ、ふたたび」「ライブハウスへ行こう」――

 「るるぶ杉並区」では、作家・阿刀田高さんらが語るお気に入りの場所や、古着屋、古書店、高円寺阿波おどりなどを特集した。 出版初日、JR荻窪駅近くの書店では約700冊が売れた。

 同社は国内、海外の観光情報誌を約200種類発行している。03年に「るるぶ練馬区」を出版して以降、行政と連携したものは、大田区、中央区、足立区などの都内の自治体や静岡市、北九州市など。

 ベッドタウンのイメージが強い練馬区が、観光事業に乗り出したのは01年。「役所の情報発信は観光情報になっていない」「1冊で区をまるごとわかるものを」――。区民らの声におされ、区がJTBパブリッシングに持ちかけた。

 「最初は、『え? 練馬区?』とびっくりした」と同社の担当者。だがよく考えると、自分も駅と家の往復だけで、住んでいる自治体全体や隣町のことを知らない。「従来の『誘客』というコンセプトをひっくり返し、地元の人のためのガイドブックも需要があると思った」と話す。



もちろん、武雄の場合、人口が少なく、需要が見込めるかという課題・問題はあります。しかし、僕が注目したいのは、この融合感です。「るるぶ(観光)」と「行政(広報)」が溶け合う。それによって、記事にもありますが、地元の人のためのガイドブック需要の発掘。

大いに参考にしたいと思いました。情報提供いただいた山下さん、ありがとうございました。


明日は朝から広島出張です。おやすみなさい。
by fromhotelhibiscus | 2006-05-01 23:59
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