読書

あいさつまわりをしていると、市政や暮らし向きの話のほかに、「ひわたしさんはどがん本を読んできんさったとですか?」というご質問を受けることがあります。

僕は小・中時代は全く読まずに過ごし、高校時代は司馬遼太郎、大学時代はサマーセット・モーム、社会人になってからは、万葉集から沢木耕太郎まで手当たり次第に読んできました。ちなみに、今はしばらく前に話題になった?「阿片王」、「下山事件」をK先輩からお借りして読んでいます。

今、いろんなことを考える上で、この読書体験が僕をずいぶん助けているような気がしています。

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そこで、困るのは「お薦めの本は何ですか?」というもの。人それぞれ価値観が違うので、一概に言わないようにしていますが、作家・林真理子さんの「20代に読みたい名作」はお薦めです。バランスのいい薦め方に好感が持てます。

この本と出合えなかったら、昭和の隠れた傑作「サイゴンから来た妻と娘」や「淋しいアメリカ人」には出会えなかったところでした。


今、中央省庁再編の大法案を仕上げたときと同じくらいに時間がありません(当たり前ですが)。時間が無いときほど、本を読みたくなるという不思議な相関関係を感じています。


それにしても、高校生・大学生の読書離れが深刻という話を全国あちらこちらから聞きます。僕は、自分の反省も含めてですが、保育園・幼稚園時代から「本を読むのがテレビやゲームより楽しいんだよ。」というのをある程度植えつけていかない限り、読書離れはますます深刻化していくんだろうなぁって思います。

イギリスでは、奇跡的な「読書回帰」がなされましたが、かの国では、行政・NPOが絵本(選択は親に任せてあります。)を配布し、親と子が一緒にその絵本・本を読んで、それが深刻な読書離れを減らしていくきっかけとなっています。
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今、僕も行政がやらなければいけないこと、やるべきことを考えています。ご意見等ぜひよろしくお願いします。


すみません、メール等たくさんいただいていますが、返信できずにすみません!すべて拝読しています。
by fromhotelhibiscus | 2006-03-20 23:24
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