トロピカルフルーツの特産化へ

もともと、僕は他の人がやることをやるのが苦手だし嫌い。ずっと昔、我が家も例外ではなかったんですが、みかんが流行りそうになると一斉にみかん畑へ。しかし、幼心に、みんなと一緒にやって儲かるのかなって思っていたところ、みかんの価格は暴落し、そこら中にみかんが捨てられ、その匂いで今でも温州みかんは苦手(同じ光景を見ていた妹は今でも大好物のようですが。)。

農業が農産業と言うのであれば、違うことをやるべき。これが僕の持論。そういう思いで、市長就任時ほとんど直ぐに、レモングラスの特産化に取り組みました。あの頃は、農林課の職員の皆さんからも白い目で見られ、レモングラス普及の講演終わった深夜、置いてけぼりに。まあ、新しいことをやるときってそんなものかって諦めていたんですが、マーケットがレモングラスを評価し始めた頃に、伊勢丹新宿店の伝説的バイヤーの上野奈央さんが、武雄産のレモングラスを見出し、いろんな改良点を伝えてくださって、今では、毎年、伊勢丹でフェアができるほどに。

また、温暖化と言って「悪い、悪い」って言っても何の前進もない。温暖化を逆手に取って、地球温暖化だからこそできるものはって考えた時、武雄市でも、熱帯果樹ができるのではないかって思ったのも、レモングラスの特産化に結びつきました。

おかげさまで、5億円以上の経済効果をもたらしましたが、如何せん、食べることができない。食用は経済効果がさらに高まります。そこで、食べることができるもの、ということで、僕が大好きなライチ、リュウガンに狙いを定め、4年前から試験的に栽培を始めました。しかも、荒れ果てていた有休ハウスを借り、建設会社に栽培をお願いしました。

担当職員の皆さんの熱意と、鹿児島大学の中野八伯先生のおかげで、ここまで来ました。ようやく、特産化を目指すところまで来たので、販路開拓にこれから取り組みたいと思っています。アボカドもやりますよ。ご期待ください。
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by fromhotelhibiscus | 2014-10-09 16:54
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