【レビュー】インファナル・アフェア 三部作

香港映画の最高傑作と言われているインファナル・アフェア。その三部作
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以前、Ⅰを観て、これほど素晴らしい映画があったのか、と感嘆していたんですが、成田ーNY便で、残りの2つを観ました。Ⅰは、僕から見れば非の打ち所がない映画。香港警察と黒社会。お互いのスパイが交差し、騙し合いながら、友情が生まれたりと、しかも、そのスピード感が強烈。以前香港映画でなかった映像やストーリーの清潔感がそこにあります。

Ⅱは、Ⅰ以前の話。Ⅲは、Ⅰ以前と以後が複雑に絡むストーリー。ちょっと混乱しますが、この三部作を続けてみることで、混乱はちょっと軽減されるかもしれません(苦笑)。

総じて、Ⅰが出来過ぎているので、他の2つはそれほどでは無いのですが、それでも見る価値があるのは、Ⅰでイマイチ分からなかった人間関係が、ちゃんと解説されること。世の中には、僕が知らない傑作があまたあるとは思うんですが、アンディ・ラウ、トニー・レオン、エディソン・チャン、ショーン・ユーらの筆舌に尽くしがたい名演技も相まって、無限地獄ならぬ、曼荼羅の様相を呈しています。

友情と裏切りとの相矛盾する要素が併存すること、それを見事な演技と映像で堪能できました(笑)。元はといえば、iTunesの映画でレビューの高さから、何も期待せずに手にしたもの。また、観たいと思います。

by fromhotelhibiscus | 2014-10-07 07:52
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