過疎の地に必要なのは信長タイプ

徳島県勝浦郡にお住まいの大西正泰さんが、僕のことも書いてくださっています。大西さんといえば、あの上勝町を今にした張本人。何度か会いましたが、この人だったら、まちを再生できるだろうなって思わせる人間。僕が信長タイプかどうかは別にして、大西さんの言うことは説得力がある。ぜひ、読んでください。

<成長の鈍化を超えて>

 神山バブルの前は、上勝バブルがあった。

 いまも年間300人というインターン生が1810人の町に
やって来て、数千人の視察や大学及び研究機関がやってくる。

 こんな町、ちょっとやそっとではない笑

 そして数年前の上勝と言えば、ほんとうに多様な人材が
やってきて、いまの神山と同じような「毎日がおもしろい」
場所だった。

 移住者も増えていった。

 そして、その中から、この数年で7社もの新規創業が生まれ
たという成果。

 そう、ぼくの危機感漂う上勝話をお聞きのかたには
実感伝わらないと思うが、正直、この町は凄い笑。

 だが、それ以上に、深刻なレベルでことが起きているという
だけの話しだ。

 それは、いまさらなる成長を遂げている神山でも
同じ事が起きるだろうし、全国の成功事例の場所でも
必ず「停滞期」あるいは「衰退期」を迎える。

 
 生あるものの宿命だから、しょうがないっちゃあ、
しょうがない。 
 

 だから、新陳代謝が起きる仕組みを持ち、つねに
景気循環を起こすように仕掛けていかないと、だめだ
ということ。

 だから常に、いろどりの次はなんだろう、サテライト
オフィスの次はなんだろう。そういう、目線をもつ人間を
どんどん町に呼び込める「魅力」が一番大事になってくる。

 いわば、反逆の徒をくわえ込む度量の広い政策が
必要なのだと思います。

 この観点からすると、歴史にたとえれば、
 信長(革命)→秀吉(地ならし)→家康(組織化)の
サイクルをくるくる回す必要があるのです。
  
 いま、過疎に必要なのは、どこの場所でも、
信長タイプです。

 本能寺の変を迎えることを恐れずに、楽市楽座(ルール改正)
をやる人材をどれだけ多く引きつけられるか。
 
 いまもっともこの信長タイプと思われる人材を多く
引きつけているのは、武雄市でしょう。
 
 樋渡市長は、まさに信長。

 信長が多くの能力高い戦国武将を育てたのに武雄市の
多くの人材が育っているのはよく似ています。

そして、なにより、リーダーが本能寺の変を恐れない。
この度胸こそ、樋渡市長の強さだと思います。
だれもかれもがもてる気概では有りません。

 さてさて、ここでの結論は、過疎の地に戦国武将を集める
仕組みを作らないとだめだという話しです、ようは笑。
 

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 では、どこに戦国武将はいるのか?
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 それも、戦国武将が興味をひかないであろう過疎の地に、
戦国武将が挑戦してみたいと思う”仕掛け”はあるのかどうか。

 このあたりが、もっとも、最近興味あるところです。

 そして、ぼくの仕事のこれからの5年を考えると、
「スカウトマン機能」を事業化するしかないなと思っています。

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 全国、世界各地の優秀な人をどうスカウトして、我が四国に
やってきてもらえるか?
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 この事業モデルをふつふつと考えているところなんです笑。

 はっきりいえば、移民政策で言うと、文化的衝突度の低い
優秀な外国人でもかまわないし、あえていえば、過疎の地に
モスクや協会が出来ても、それはそれで受入れる度量の
広さが問われてくるのかもしれません。

 正直、上勝は居心地良すぎて、戦国武将が育ちにくい環境かも
しれません。いや、田舎はどこも同じように「成長鈍化機能」を
もっています。

 それでは、この「成長鈍化機能に負けない人材とは?」という
のが次のテーマです

 
  
 つづく

by fromhotelhibiscus | 2014-03-06 23:39
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