大阪都構想で思うところを言いました

大阪都構想、僕は7分23秒後に登場しますが、地方自治体の長として思うところを言いました。

自治体には適正なサイズがあります。僕は人口5万〜10万くらいが首長が一番力が発揮できる気がします。市民の顔が見えるし、結果的に小規模自治体は組織そのものがスリムなので、ここがシャープになれば、圧倒的なスピードで物事を実行に移せるし、修正も容易になります。ただ、敬愛する仲川奈良市長から教わったのですが、皆さんの税金を最も有効に使えるのは、30万都市だそうです。総務省の元同僚は、東京や大阪などの都市部では50万人くらいが適切だとも言います。

いずれにしても、大阪市の人口260万人に一人の長が市長として施策を進めるのは無理。しかも、大阪府と二重行政そのもの。だから、橋下さんには、「大阪府と大阪市を統合して、区長を選挙で選び、住民自治は私たち市長がやっているように、区長が行い、トップ(都知事)はヒトモノカネを集める大きな政治行政を行うように区分けしたほうが良い。」と。

僕は大阪都構想を支持します。あと構想の具体化の時、必要なのは、無駄を省いたり、スピードが速くなるだけではなく、市民にとって、実感を持っていただく数字を出したほうが良いと思います。武雄市では、さまざまなスリム化等を行う過程で、水道料金を最大15パーセント、固定資産税も1.55パーセントから1.48パーセントに下げ、介護保険料は抑制、そして、今後、水道料金を下げていきます。いたずらに市民負担を減らすのではなく、市民に還元するという視点も必須だと思うのです。

橋下さん、大阪維新の会に頑張ってほしいのはもう一つ理由があります。昨今の教育委員会改革に見られるように、「国の強制・関与・一律」の押し付けが猛烈な勢いで始まっていること。僕はこれには異を唱えます。地方自治というのであれば、多様性・選択肢がなきゃいけない。これを、最終的に市民から選ばれた議会が決めるというプロセスがとても大切。そういう意味では、大阪都構想は、一律の国家制度に対する強烈なアンチテーゼ、地方分権が求める多様性への出発点だと思います。

続きは、YouTubeをご覧ください。

by fromhotelhibiscus | 2014-02-19 23:39
<< 「大事な時には必ず転ぶ」 森元... 老いてなお学び続ける >>