強行採決するな!

今日、特定秘密保護法案を強行採決するとは。与党側は、十分な審議をしたと言い張っていますが、絶対にそうは見られない。反対運動が起きる前に、臭いものにふたをするかのような採決はいかがなものかって思う。

僕は基本的に、この法案自体は支持します。今までのように、何が秘密指定になっているか分からない、ってのが最も危険だったし、昔官僚をやっていたとき、上司から、「とりあえず、部外秘にしておけ!」と言われたことも思い出します。大体、こんな指示を出すのは、責任逃れしかしたくない出来の悪い課長だったんですが。だから、マスコミなんかは誤解していますが、今の方が十分に危ない。ルールが無い場合、とことん官僚は秘密にしたがる。これは修正です。

だから、そのルールを決める法案には支持したいんだけど、担当大臣の答弁がコロコロ変わる以上に問題点が2つあります。1つは、福島県でのあの公聴会直後に、だまし討ちのような強行採決。あの公聴会って単なるアリバイ作りか?

それと政令に委任しすぎでしょ。政令に委任するってのは、法律で具体的な方向性がある中で、その細目を示すために政令っていうのがあって、これは国会審議を経ないもの。したがって、この政令という名を借りて、役人の裁量が最大限増幅するということになります。昔、僕らが内閣法制局通いしていたとき、極力、法律で書け!って指導されていましたが、今の法制局は、こんな政令丸投げ法案にゴーサインを出すんですね。今だったら楽だよね。

など、いろいろあるけど、あまりに拙速、稚拙。僕の場合、「スピードは最大の付加価値」だと言いまくっているし、市民病院の民間委譲、図書館、いろいろ急いだので説得力は無いのかもしれませんが、こんな僕ですら、今回の法案の対応はおかしいと思います。

政権与党は、こんな臨時議会でこそこそ議論するんじゃなく、正々堂々、通常国会で議論すべきだと思う。自民党・公明党にはがっかり。

by fromhotelhibiscus | 2013-11-26 23:55
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