【書評】カネ遣いという教養 (新潮新書)

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カネ遣いという教養 (新潮新書)が、面白いよ!って聞いていたので、今日、羽田空港の本屋で購入。

箸置きに二十万円、椅子に三十三万円、文具、時計、カメラ、オーディオにはそれぞれ高級車一台分…。ファンド・マネージャーとして億単位の収入を得ていた著者は、ありとあらゆることにカネを使い続けてきた。いまや高給を得られる職を辞し、二度の離婚でカネはすべて失ったが、後悔はいっさいない。「教養」はこのカネ遣いによって手に入れられたのだから。「運用の専門家」が「蕩尽」の観点からおカネの本質に迫る。


てな本で、これが教養かどうかは別にして、極めて印象に残る本。蕩尽の果て、最後は茶道、そして、無に行き着くあたり、極めて、日本人的なるもの。これは僕の言葉だけど、積極的教養の真逆である消極的教養(暇つぶし教養)が具体例を伴って迫ってきます。

こんな本を読んでいると、普通に生活をしていくことが本当に愛おしく思いました。そういう意味では、著者に感謝します。一読の価値はあります。
by fromhotelhibiscus | 2013-10-30 23:48
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