【書評】TEDトーク 世界最高のプレゼン術

本屋に平積みになっていた本。プレゼン本はスティーブ・ジョブズに関するものしか読んだことがなかったけど、アル・ゴア元米国副大統領のTEDでのプレゼンに深い感銘を受けていたこともあり、手にとりました。こんな本です。TEDトーク 世界最高のプレゼン術
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プレゼン本の新たな定番!
聴衆を魅了するスーパープレゼンテーションのテクニックをあなたに伝授する1冊。

ビル・ゲイツ、アル・ゴア、ボノ、ジェームス・キャメロン、シェリル・サンドバーグ──。世界の著名人が、最上級のプレゼンを披露してきたTEDカンファレンスは、世界を変えるイベントとして注目を集めている。
ネットを通じた配信で人気上位にランクインしたTEDトークを「内容構成」、「伝え方」など12の観点から徹底分析、その極意を明らかにする。

TEDとは?
テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から感動や衝撃をもたらすアイディアを紹介し、広めていくことを目的としたNPOとして1984年に設立された。様々な事業の中で、会員だけが参加できるカンファレンスとプレゼンテーション動画のインターネット配信が広く知られている。日本では特に素晴らしいTEDトークを「スーパープレゼンテーション」という語学番組としてNHK・ETVで放送中。

──本書の内容から──
ビジネスのプレゼンテーションに、様々な会合でのスピーチに、
すぐにでも使えるTEDトークのテクニック

・聴衆が最も注意を傾けているのは、スピーチが始まって最初の10秒から20秒間
・「論理的な事実」と「感情に訴えかけるストーリー」を組み合わせる
・キャッチフレーズは最低3回は繰り返そう
・プレゼンターはけっして聴衆より優位に立ってはいけない
・スピーチはしょせん普段の会話の拡張版である
・話すときは、誰かに1対1で熱心に語りかけるように
・小学6年生が理解できるレベルの言葉を使う
・あなたが経験したことや見たものから引き出したストーリーを語ろう
・エゴを見せてはいけない。ほんの少しでも自己宣伝の匂いがすれば、聴衆は興味を失う
・一気に話し、適度に間を置く。「間」が聴衆の注意を引きつける
・ユーモアを駆使する。ユーモアの根は「驚き」にある
・話している間、まず両手は楽にして脇に下ろしておく。腰から上、首から下の部分で自然なジェスチャーをしよう
・スライドを使わないプレゼンがベスト。使うとしたらシンプルに、色は5色まで
・きちんと検証できる環境で、最低3回はスピーチの練習をしよう
・聴衆は、あなたのプレゼンがうまくいってほしいと思っている



とまあ、いろいろ書いてあります。僕の仕事は、人前で話すことが仕事のうち7割くらいなのですが、なかなかこの手の実践的な本に巡り会えずにいたんですが、なかなか面白かったです。ただ、事例が豊富すぎるというか、細かすぎるというか。その辺が評価の分かれ目だと思います。僕は、もう少し、gつたえたいことを絞って、その絞った分を深く書いてあげたほうが良かったかなって思います。

それはさておき、参考になった(おそらく多くの人たちは参考にならない)のは、講演やプレゼンで自己紹介ってありますよね、それがつまらないことが多すぎて。例えば、僕の紹介は、「昭和44年、佐賀県武雄市でお生まれになり、武雄高校卒業後、東京大学にご入学され、・・」と延々と続き、すっかり会場の熱は冷めてしまうことが多々ありましたが、この本では、「紹介文を自分から司会者に渡すように」ってあって、なるほど!って思いました(笑)。

僕だったら、自分の紹介は、「樋渡啓祐氏。現在、43歳。誕生日は、ミッキーマウスと同じ誕生日である11月18日。保育園は自称中退、小学校時代は不登校、中学時代は強度の反抗期を経験され、高校時代はひきこもり、そして、大学時代は自信喪失で寝たきりに。しかし、大学時代、NHKの集金でトップの成績を上げられ、それが人生の転機に。それからジェットコースターのような人生を・・」としますね。

いろいろ書きましたが、僕はプレゼンは、自分が好きな人を徹底的に真似ること。今だったら、YouTubeなど、いろんなところに出ていますから。体にしみこませ、そして、頭で、この本を補完的に、俯瞰的に読むのがお薦めです。
by fromhotelhibiscus | 2013-09-26 23:58
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