【書評】「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう

【書評】「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう_d0047811_9353448.jpg

「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう

こんな本です。

アイデアと、行動ひとつで、世界はここまで動かせる。

NHK「おはよう日本」、日テレ「ニュースZERO」ほか出演で大反響!
朝日、日経、日経ビジネス、アエラなど、各メディアで話題の「元・落ちこぼれ」早大生による、世界を驚かせた教育革命戦記。

深刻な教師不足になやむ途上国に、ネットやDVDを駆使して「最高の授業」を届けつづける、
24歳の早大生、税所篤快(さいしょ・あつよし)。かつて偏差値28の「おちこぼれ」だった彼は、
なぜバングラデシュ、ルワンダ、ヨルダン、ガザ地区など世界各地の教育危機を次々と救うことができたのでしょうか?

日本の受験ビジネスにひそんでいた意外な「武器」、ワタミとの合同事業の挫折、くやしさを「行動」に変える勇気、そして各地でなしとげた、予想を超える成果の数々……。世界を驚かせた、感動の教育革命戦記!

目次
序 章: 最高のプレゼン、最低の結末
第1章: 足立区の落ちこぼれ少年
第2章: バングラデシュ版「ドラゴン桜」の成功
第3章: ソーシャル・ビジネスの夢、やぶれる
第4章: 「五大陸ドラゴン桜」プロジェクト、中東へ
第5章: ルワンダ一の理科教師
第6章: 封鎖都市ガザと、2人の女傑
第7章: 「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう
巻末鼎談:米倉誠一郎×田村耕太郎×税所篤快

推薦のことばが続々とよせられています!

頭の固いジジイが「失われた20年」などと言っている間に、自力で道を拓く若者がここにいる。僕は全力で応援する。
――田原総一朗(ジャーナリスト)

税所君は、特別な才能を持っているからここにたどりついたわけではない。幾多の失敗を恐れずに進んできたから、ここにいるのだ。
――乙武洋匡(作家)

ここに描かれているのは途上国援助の物語ではない。教育とは何か? 学校とは何か? 先生とは何か? が問われているのだ。
――藤原和博(元・杉並区立和田中学校校長)

世界よ、これが日本の若者だっ! 僕達は世界を変えられる。偏差値ど底辺でも、志が雲より高く、フットワークが羽よりも軽ければ。
――駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表理事)

未来も希望もチャンスも自分でつかみとる。“握力の強い生き方"っていうのは、こういうことなんだね。
――安藤美冬(〔株〕スプリー代表取締役)



基本的に僕は、度が過ぎる熱いのは苦手。さらに、僕はこの紹介文を読んだだけでお腹いっぱいになって敬遠する類いの本なんですが、いろんな人から、「樋渡市長ととても似たような人で、必ず、いつか一緒に仕事をすることになるから。会っていた方が良い。」と言われたので、会う前に、当事者の本、しかも、直接書いた本を読むのは礼儀だと思い、手に取って読んでみたら、面白いことは面白い。が、僕がこの本の価値を一気に上げているのは、単なる、失敗しながら上手くいった、という人生冒険綺譚ではなく、ワタミの渡邉会長との確執、藤原和博さんとの熱い繋がり、ルワンダの理科教師との出会い、教育省次官の激怒など、彼が周りの大人を見つめる実は冷静な視点、そして、自分がやりたいことを冷徹に具現化していくプロセス。

僕はこの本を読んで最後は凍てついた。上の書評諸氏は、彼の熱さを評価するが、僕は、彼の表面的な熱さでは無く、その下の奥深い冷たさに深く感動した。僕が会った中では、藤原和博さんに良く似ている。だから、藤原さんもあれだけ多忙な中、バングラディッシュに会いに行ったのではないだろうか。

税所さん、いつか会うこと、楽しみにしています。
by fromhotelhibiscus | 2013-06-22 15:17
<< 武雄市図書館に対する文部科学省... アドテック九州でNo.1キーノ... >>