市民価値を追求する武雄市の挑戦 佐賀県武雄市長・樋渡啓祐

共同通信から寄稿を求められていた私の論考が、47NEWSに全文掲載されていますので、良かったらご覧ください。記事はこちらです
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一番言いたかったことは、

これまでは、公は官が担い、私は民が担うという考え方が主流であった。しかし、本当は公と私の間に「共」という概念があるのではないだろうか。「共」とは市民一人一人にとって私たちのものであるということ。そして、行政も市民も企業も一緒になってつくっていくということである。そこでは、最も市民価値を高められる、すなわち市民サービスが向上し、かつ効率的に行うことのできる主体が、ときに連携しながら取り組むのがのぞましい。

・・従来のように公イコール官、私イコール民という考えに縛られている限り、地域経済は永遠に活性化しないだろう。今回の武雄市図書館もしかりである。今こそ、公と私が融けていくべき時代である。


です。


今日は、朝日新聞の取材を含めいくつかの取材、多くの来客、視察、打合せ。帰国直後から、猛烈な日程でした。なぜ、九州市長会に出ないのか、というご指摘を頂きましたが、どうしても限られた時間で、優先順位をつけなければいけません。九州市長会では、100人前後の市長が一堂に会します。今回は大分市ですが、年に2回も開く意味があるのか、とても不思議です。そして、議論の場も無いし、というか、そもそも、100人の市長が2時間くらいで議論できるわけが無い。分科会などありますが、ここも発表の場で議論のアリーナではない。そして、配偶者まで付いていくのが慣わし。これもまた不思議です。

そういう意味で、僕は武雄市での公務を、九州市長会よりも優先しました。ただ、九州市長会を全く否定することはしません。一堂に市長が集まるので、非公式の協議は連続でできます。やっぱり、顔を見て話すのは一番なので。だから、九州市長会は、お膳立てされたセレモニーは、省略して、1日中、市長が思い思いのエリアに集まって議論すべきだと思います。

これが変わらない限り、優先順位という観点から、武雄市での公務が優先します。これから、図書館に借りていた本を返しに行きます。
by fromhotelhibiscus | 2013-05-17 19:47
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