【書評】がんばっぺし! ぺしぺしぺし! 陸前高田市長が綴る"復興を支える仲間"との732日

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がんばっぺし! ぺしぺしぺし! 陸前高田市長が綴る"復興を支える仲間"との732日

戸羽陸前高田市長の最新刊。「「僕と友達になってくれませんか?」その一言が私の心をポジティブに変えた。」から始まる戸羽さんのストーリー。2年前の5月3日、東京。ハートタウンミッションでのヒミオカジマさんの甲高い言葉。僕はその仕掛け人の一人として、また、時代の当事者として、その現場にいました。あの現場の何とも言えないヒリヒリ感。

この本では、戸羽さんの友達が多く登場します。人と人が出会い、人と人が繋がっていく。そのことが、どれほど素晴らしいことなのか、友達の輪が広がることでどれくらい可能性が広がっていくのか。一方で、被災地復興が遅々として進んでいないことが、戸羽さんのあの語り口で、みんなに語りかけていきます。

不肖、僕も登場します。いわく、

樋渡さんは私の横で山中さん(山中松阪市長)が熱弁をふるっていることなどお構いなしに、パソコンのキーボードを叩いている。・・自称変態です。

・・

樋渡市長のすごいところは、「タブー」をつくらないこと。自分の判断の中で、これが正しい。これが正論だ。これがベストな選択だと判断した場合、前例があろうがなかろうが、他人から批判されようがされまいが関係なしに突き進む。とにかく周りの人たちは大変だと思います。


を始め、何ページも登場しますが、良く見ているし、鋭い。


この本は戸羽さんの頑張るストーリーとして読むのはあまりも惜しい。僕も書かれて、解剖されて分かったけど、なぜ、戸羽さんに人が集まり、熱く、そして、涙を流すのか。この本を読めば分かります。そして、とてつもなく、温かい気持ちになります。

戸羽さんは、僕を命の恩人と言う。それは逆だ。戸羽さんと出会い、僕は、何のため仕事をしているのかはっきり分かったのだから。でも、戸羽さんは聖人君子では無い。僕と同じ変態です(笑)。松阪市長よりはマシだけどね、お互い。

ともあれ、その回答は、ぜひ、この本を開いてください。何度も何度も読み返して、涙を流しながら、戸羽さん、被災地と寄り添おうと思った。戸羽さん、素敵な本、ありがとう。
by fromhotelhibiscus | 2013-03-27 20:24
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