後藤田正晴先生

昨日、後藤田先生がお亡くなりになりました。先生とは僕が内閣官房(中央省庁再編)時代に、中央省庁の名前を決めるときにお世話になりました。
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駆け出しの僕は、総理官邸で後藤田先生を玄関でお迎えし、総理大臣室までご案内しました。そのとき、後藤田先生を映そうと、テレビカメラ、新聞記者がずらっと並び、僕はカメラマンから「どけ!どけ!」と冷たい罵声(苦笑)。懐かしい思い出です。


僕は職業の中で一番ピン・キリの差が激しいのは政治家、取り分け、国会議員だと思います。後藤田先生、山中貞則先生、小渕恵三先生などはまさしく言葉どおりの「先生」。

官僚では絶対に真似できないのはその「判断力」。

小渕先生は風貌や発言からして全然評価されていないのですが、いつか歴史が証明すると思います。クリントンをうならしたその凄さを。一方で先日覚せい剤で捕まった前代議士。落差激しすぎ(苦笑)。

国を憂い、地方を愛し、弱者に思いを馳せた本物の先生、その存在感だけで役人を畏怖させた巨人がいなくなるのは寂しいなぁって今日、霞が関・永田町を駆け巡りながら感じた瞬間でした。
by fromhotelhibiscus | 2005-09-22 21:47
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