【書評】面白い本

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一体、あまたある本の中で、何を読んだら良いの?

悩みませんか?

雑誌の「お薦め本」特集なんかはよく買いますが、大抵、失敗します(苦笑)。だから、ここ10年は、こんな失敗を楽しみながら、一方で、僕は、会っていなくても、信頼する人のレビューをとても参考にします。著者の成毛さんは当然のそのリストに入っています。

その成毛さんの新刊。しかも、岩波新書。面白い企画だ。どんな本がお薦めなんだろうって覗いてみたら、まあ、処世やビジネスには全く役に立たない、ただただ、読むこと自体が目的となっている本のオンパレード。痛快無比とはこのこと。成毛さんのコメントが愉快痛快。お薦めの100冊の中で、僕が読んだ本を数えてみたら、15冊くらい。僕はかなり本を読んでいると自負しているんですが、それでも、こんなもの。読書の海は広くて深い。

じゃ、この本が100%、読書への手引きとなり得るかといえば、それはちょっと違う。成毛さんの解説が短いながらも凄すぎて、紹介の本は買わなくても良いかなって気になってしまう。こういう本の難しさというか矛盾かもしれませんね。また、大抵の本が浮き世離れし過ぎてる。

ともあれ、この本自体が、面白い本。お薦めです。
by fromhotelhibiscus | 2013-03-17 22:25
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