神の手に会いに行く①〜井上萬二先生〜

井上萬二。言わずと知れた白磁の人間国宝。御年83歳。僕は井上先生の白磁が大好きで、日用でも使い込んでいますが、とても使いやすい。持ったとき、唇に付けたとき、何とも言えない、暖かみ、丸みを感じます。

7年前の市長就任時以前から、先生にはお世話になっています。有田にお住まいで、度々、いろんなご意見を伺いに参りますが、超一流の人間は、会ってお話しを聴くだけで、とても、穏やかな気持ち、そうでいてやる気がかき立てられるんですが、井上先生もまさにそう。

僕は、確かに焼き物は大好きで、沖縄時代、それこそ買い漁るくらい。しかし、好きなだけで、何の論評もできませんが、一体、どういう手から、あれだけの作品が生み出されるかにとても興味があり、不躾ながら、写真を撮り下ろさせて頂きました。

太い、短い、掌が太い。皮膚はきめ細かく、手にも、独特な存在感がありました。
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先生の日課である一日5キロの散歩に同行を許されました。先生とお話しするととても楽しい。海軍時代、県庁の職員時代、いろんなお話しが。先生に最後、これからの目標は、と伺ったところ、

「3年後の日本磁器誕生・有田焼創業400年に向けて、今までの作品に加え、400種類の作品をつくることが目標。そのためには、日頃の修練・鍛錬が必要。その中で、こうやって散歩をしていると、いろんなアイデアや構想が出てくる。」

とのことでした。心から応援したいと思います。先生、奥様、ありがとうございました。
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by fromhotelhibiscus | 2013-02-03 21:35
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