会ってほしい少女がいます。

と題して始まる、フェルメール「真珠の首飾りの少女」inベルリン国立美術館展が、九州国立博物館で始まりました
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僕は和洋、アジア問わず、絵画が大好きで、しかも、フェルメールもさることながら、彼が活躍した時代の作家が大好きで、まさに垂涎もの。

ただ、フェルメールは学生時代、放浪したときにいろんなところで観ましたが、ライティングが悪くて、埃がかぶっている状態で、興ざめ。日本の美術館の場合、必要以上に暗くする場合が多いので、あんまり期待してなかったんですが、ぶっ飛びました。ライトが明るい。しかも、あて方が心憎いほど上手い。レンブラント(派)の作品、リーメンシュナイダーの龍退治の代表作など、ブラウンライトの巧妙なあて方で、立体的に、また、浮き出て見えるんですね。

実はこのライティング。地味なようで、日本以外はダメ。サンフランシスコ近代美術館もそうだけど、単にあてているだけで、明るくしている以外、何も訴えるものがない。

しかし、くどいようだけど、日本は、国立博物館を筆頭に、このライティングが素晴らしい。超一流の作品は、超一流のライティングでさらに浮き立つ。この体験が、九州でできようとは。

本題からかなり離れましたが、このライティングの妙を味わうだけでも、飛行機代を払う価値があります。それと、大体、フェルメールの作品は、小さいのが多いのですが、これは例外的にやや大きい。見応えがあります。

今日はとても良い一日になりました。フェルメールさん、ありがとう。
by fromhotelhibiscus | 2012-10-08 22:34
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