震災がれきの受け入れについて(談話)

今日、以下の談話を出しました。

震災がれきの受入れについて(武雄市長談話)

  去る8月7日、国では「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表」が発表され、岩手県、宮城県の震災がれきについて、そのほとんどは両県内や近県、既に受入れ実績のある自治体によって処理する旨の方針が出された。

 また、本日の佐賀県知事定例記者会見において、古川知事からは、国の工程表を踏まえ「(震災がれきの受入れについては)具体的な手続きを進めることはしない」との発言がなされた。

 武雄市は、東日本大震災の発生直後から一早く被災地支援に着手、震災がれきの処理についても「負担は日本国全体で分かち合うべき」との考えから、早い段階で受入れを表明し、国、県に対し、そのための条件整備を求めてきたところ。

 しかし、今回の国の工程表や、知事の発言を受け、武雄市としては震災がれきの受入れを積極的に行う状況にはなくなったと判断し、被災地、被災者に寄り添い、負担は分かち合うべきとの考えは持ちつつも、この際、その旗を下ろすこととする。

 これまで、武雄市の姿勢に対し後押しをいただいた市議会及び市民の皆様に心から感謝申し上げるとともに、被災地の皆様に対しては、武雄市が今後も継続的、積極的な被災地支援に取り組んでいくことをお誓いしたい。

佐賀県武雄市長 樋渡 啓祐



今まで、武雄市においては、市民を挙げて、被災地支援に取り組んで参りました。その一貫として、震災瓦礫は復旧復興の最大の障害である認識の下、多くの批判に身をさらしながら、昨年末の受入表明、先送り、再提案、市議会の議決など、市政の最重要案件の一つとして取り組んできました。

ただ、武雄市あるいは、杵藤広域圏組合だけでは、対応できないので、佐賀県の姿勢を注視してきたところ、今日の知事会見を受け、私としては、旗を降ろすことにいたしました。

この際、国の批判はしないこととします。高山環境省大臣政務官を始め、一所懸命取り組まれた政府関係者がいらしたことをよく知っているからです。

重ねてでありますが、武雄市の姿勢に対し後押しをいただいた市議会及び市民の皆様、そして、多くの国民の皆さんに心から感謝申し上げるとともに、被災地の皆様に対しては、武雄市が今後も継続的、積極的な被災地支援に取り組んでいくことをお誓いします。

ありがとうございました。
by fromhotelhibiscus | 2012-08-21 22:49
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