【レビュー】僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい
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話題の著者による話題の本。いろんな人たちから、この本は読むべし、って言われて、タイトルも過激だったので、どれだけ凄いんだろうって意気込んで読んだら、外れた。良い意味で。

ちなみに、僕は自分より強い人や権力を私議する人、不適切なことを書いたマスコミなんかは、数日前の佐賀新聞、以前の原口一泊さんなんかは激しく批判しますし、このblogでも少なからず登場しますが、駄本は、まず、載せませんし、批判の対象にはしません。自分が読んで良かった本だけを載せます。

だいたい、10冊読んで、これは紹介しようっていう本は、1,2冊。最近、CCC×武雄市図書館問題でTwitterを中心に燃え上がらせました(故意に)が、こういう時って、なぜか、本を読みたくなるんですね。ネットに10分激しく書いたら、1時間読書っていう感じです。

さて、この本。至極真っ当。真っ当すぎる。当たり前のことを当たり前のように書いてある。で、なぜ、薦めるかっていうと、この本の本当の凄さは、バランスの良さ。武器っていう物騒な言葉で釣られて買うと肩すかしを食らう。具体例、理論、著者の思いなど、すべて、明晰で分かりやすい。文章の切れが凄みのレベル。

この本を読んで、厳しい世の中、サーバイブするなんてとても無理で、おそらく、著者の瀧本さんが言う「武器」とは、行動する「きっかけ」に当たるのかなって思う。自分の労働力を見直す、違った視点で考え直すには打ってつけの基本書。できれば、学生時代に読みたかった本。おすすめです。
by fromhotelhibiscus | 2012-05-25 23:35
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