空家対策条例案の議論スタート

以前、blogにも書きましたが、この空家対策条例案。この空家に関しては、私が言うまでもなく、あちらこちらで問題になっていますが、犯罪、放火、倒壊の温床になっている一方で、それが放置しやすい環境になっています。すなわち、日本の税制の問題になるんですが、この空家に関しては著しく税金(固定資産税)が安い、また、これもまた都市開発関係の法律の問題になるんですが、極めて再利用しにくい、というかできないことになっています。

これをそのままにしておくと、大変なことになる。国土交通省は、この問題に関して、いろんな調査を始めたようですが、いかんせん、遅い。


伊万里市長と私は、国の制度を待ってからでは遅い、という共通認識の下、後でできる国の様々な支援等についてはその時点で取り組もうと思い、実効性のある空家対策条例案を、9月市議会定例会にそれぞれ提案しようと思い立ちました。

まず、勉強会から開始しようと思ったんですが、近隣の大町町、鹿島市、嬉野市、江北町が参加を表明。そして、今日、太良町、白石町も参加。広域的に同じ内容で取り組もうということになりました。

発起人として、申し上げたいのは、まず、「勧告」などといった腰抜けの宣言的意味合いの強い「事勿れ条例案」は作らないということ。そして、極めて、実効性の高いものにしたいということ。行政代執行による強制解体、基礎自治体費用による解体補助費などを盛り込みたいと思っています。

僕が嬉しいのは、こういう問題に関して、「この指止まれ!」で武雄市近隣の自治体がほとんどすべてそろって頂いたこと。これこそ、首長の決意です。そうすれば、前向きな知恵が次々に出てくる。重ねてであるけど、全国のロールモデルとなる実効性のある条例案を作りたいと思います。
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by fromhotelhibiscus | 2012-05-18 22:25
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