陸前高田市を伺いました

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早朝から仙台から陸前高田市へ。片道24時間かけて向かった「チーム武雄」の現場に向かいました。ここは、2班の作業された大坂さんのご自宅跡です。ご自宅は120年を越す立派な邸宅だったそうですが、津波でご自宅を失われました。幸いにして、大坂さんご家族は一命を取り留め、今は、仮設住宅でお暮らしです。
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その大坂さん、お元気そのもの。ご自宅跡に小ちゃいのですが、畑をこしらえておられました。その畑に、青々したほうれん草が健気に育っていました。

大坂さんは、4月から畑をするのが楽しみ、とおっしゃっていました。そして、何度も、何度も、「チーム武雄」に感謝の言葉を、こちらが気の毒になるくらいにおっしゃっていました。

私たちは、この大坂さんの自宅跡の小さな畑の後ろで、14時46分を迎えました。あの日、あのときに思いを馳せながら、そして、心から追悼の意をこめて。お天道様が恵みの光を与えてくださる中で、三陸海岸からの海風が厳しく、冷たいこと。そして、時折、粉雪が。
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大坂さんを始め、多くの被災された方々が頑張っておられます。

私たちにできることはただ一つ。東日本の被災された皆さんへ、思いを持ち続けること。同じ日本人、しかも、同時代を生きているみんなが未だ苦しんでおられる、その一方で、光の射す方向に向かって歩んでおられる、そんなみなさんを、思いやる、そして、できるときにできることを行うことだと思います。

今日、報道ステーションで、長渕剛さんが、「国会議員の皆さんは、一日国会を休んでもらってでも、被災地に行ってほしい。そして、感じてほしい。」とおっしゃていましたが、そのとおりです。僕は、武雄市長なので、その立場から言えば、市民お一人、お一人に、行けるときに、ぜひ、被災地に行ってほしいと思うのです。復興には10年、20年かかります、その間にぜひと思うのです。観光でも何でも構わないから。
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そうしたら、震災瓦礫も、被災者のご支援のことも、自分のこととして考えることになると思うのです。今日、改めてその意を強くしました。
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by fromhotelhibiscus | 2012-03-11 23:13
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