ロス・バン・バン

というバンドをご存知でしょうか。先週、村上龍のメルマガに紹介されてあって、その紹介が強烈でした。

ロス・バン・バンは常にキューバ音楽シーンの先頭にいて、誰にもその座を譲ったことはない。歴史的名作の『マリー・ルー』や『ロス・バン・バン1974』以来、彼らの新譜はいつも新鮮で、音楽的実験の宝庫だった。もちろん今回来日するメンバーも、そのサウンドも、最高のレベルが維持されている。イラケレ、NG・ラ・バンダ、イサック・デルガード、パウロ・イ・ス・エリテ、チャランガ・ハバネーラ、そしてバンボレオ、いろいろなオルケスタが新しいサウンドとパフォーマンスを生みだしてきたが、フォアン・フォルメル率いるロス・バン・バンだけは、まったく別格なのだ。36年に渡ってフォアン・フォルメルが行ってきた音楽的作業、ポップミュージックシーンにおけるその業績は、サルサの枠を越えていて、ビートルズやビーチ・ボーイズやローリング・ストーンズに匹敵すると、わたしは本当にそう思っている。       村上龍

とのことで、もともとキューバ音楽が好きな僕は飛びつき、天神下のローソンでチケットを購入し今晩、なんばhatchまで出かけてきました。
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妻ともども最前列のかぶりつき。もちろん、席は無く、周りは踊り狂う。さすが日本のラテン大阪。メンバーも最初は少し固かったようだけど、またたくまにノリノリ。
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彼らの音楽は聴いたことがなかったので、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのようなひなびた感じかと思いきや、クラブそのもの。重厚な音の粒子で全身が吹き飛びそうな錯覚に陥るほどのグルーブ感。
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村上龍の言うビートルズやストーンズまではいかないまでも、ビーチ・ボーイズやらエアロ・スミスは凌駕していると僕も思う。予想していたようなキューバそのものとは縁遠いかもしれなかったけれど、これはこれで大満足、あわせて超一流とは何かを感じた貴重な夜になりました。
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by fromhotelhibiscus | 2005-08-13 23:58
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