ひとつー長渕剛

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紅白でたまたま見ていた曲。

ひとつ

肩に力の入ったJAPA---N!!と思ったら、さにあらず。僕の長渕ファンだったのは、LICENSEまで。あの頃は、軽くて等身大でとっても僕的には良かった。しかし、だんだん、詩自体も筋肉質になり、暑苦しくなって、あまり聴かずに。ただ、走るには良くて、そのときは聴いてます。

曲を聴いて感動したことは数知れずあるけど、涙まで知らずに流れていたのは初めて。この曲はシンプルでありながら、かたちが大きい。歌詞は、特に、

悲しみは どこから やってきて
悲しみは どこへ 行くんだろう
いくら考えても わからないから
僕は悲しみを 抱きしめようと 決めた


のところは、津波が押し寄せた海岸近くにある、石巻市立門脇小学校のグラウンドから、切々と歌う長渕の姿と、僕自身、全然大したことはしていないけど、福島原発にほど近い避難所に出向いたこと、「チーム武雄」先陣として仙台市の若林区でボランティア活動を行ったこと、そこで、健気に頑張るよしえちゃんを始め住民の皆さんとの出会い。

武雄市民から成る120人の被災地ボランティア「チーム武雄」からの現地からの報告、最近では、福島県いわき市での素晴らしい出会い、再会、また、西方浄土に旅立たれた多くの犠牲者の皆さん、その中には、大学時代の友人もいます。さらには、震災瓦礫の受け入れに際して心ない「瓦礫=放射能」という流布や思い込み、いろんなことを思い、感じて、涙したこと。いろんなことがないまぜになって、この曲を聴いた時、長渕は鎮魂歌と言ったが、それと同等、それ以上に、これほど優しい激励の詩があろうかと。

妻は言う。長渕さんの覚悟がある、って。僕は思う。長渕の優しさがそこにあると。

iTunesでは既に配信されています。これはぜひ聴いてほしい。Amazonはこちら
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by fromhotelhibiscus | 2012-01-21 22:54
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