なんとかします。なんとかします。

今年の5月、メールからお付き合いが始まった福島県本宮市役所の職員さんのやりとりは、ちょっと前に触れました

そして、頂いたりんごが驚天動地の美味しさだったので、Facebookや口コミでいろんなところに話をしました。私も沖縄や東京の友人にお送りしたら、みんな喜んでいました。

そして、先日、この職員さんからメールが。ご本人の許可を頂きましたので、そのままUPします。

武雄市長 樋渡啓祐 様

福島県本宮市の鈴木哲史です。

昨夜家業の伝票を整理していたら、たくさんのご注文を頂戴しておりました。御礼が遅れて申し訳ございません。近頃、休日が無く、帰りも遅いもので、すっかり親にはアテにされていない状況で承知しておりませんでした。ありがとうございました。

皆様のおかげで、例年どおりとはいきませんが、なんとか6割から7割の売り上げは確保できそうです。樋渡市長さんにはたくさんご注文いただいた上にたくさんPRしていただいて、感謝・感謝・感謝です。

放射能によってたくさんのモノを喪失したように思っていましたが、一方で必ず得たモノがありました。市長と直接お話しをさせていただいたこと、こうしてメールをお送りすることも震災がなければなかったと思います。市長のウォッチャーで終わっていただけだったのでは?

絶対的な視点に立てば全てイーブンなのかもしれませんね。

前向きにとらえれば福島県からたくさんの方々が避難して出て行かれたことも、10年後の人口の減少を先取りして、現時点で対策を打つ良い機会かもしれません。人口減少に応じた行政目標の設定や、子育て世代の人口の定着、高齢者の活用など、行政が問題を直視すれば、10年後へ良い転換点とすることができると思います。

後ろ向きな話題では希望がありません。なんとかなります。なんとかします。中部以西の方々の一部は東北人が皆防護服を着て生活しているかのように誤解されているようですから、我々ももっと関西へ足を運ばなければいけませんね。「どうです!福島は普通の人が生活していますよ!」って歩きまわる。普通に観光して、普通に食べる。仮設に入られて苦労されていらっしゃる方々も含めて、外へ出て、内に籠らない。東北は元気です。そう発信し続ければ、全体が元気になるでしょう。

で、具体的に何をするかと・・・、農業を担当している人間からすると・・・「F&B」良いですねぇ・・・。

来年もまたよろしくお願い申し上げます。ご活躍を常に見て応援しております。



鈴木さん、ありがとう。このメールはきっと、被災を受けていない人間の気持ちにダイレクトに届く、そう信じています。心底美味しいりんごを作ってくださっている鈴木農園さんのHPはこちらです。復興支援とは、私がエラそうに言うのもなんですが、被災地で丹精こめってつくってくださっているものを買うこと、これも大きな支援になると思います。

鈴木さん、そして、被災地で懸命に頑張っている皆さん、寒さ厳しい折、大変だと拝察しますが、後ろには僕たちがいます。ちょっとでも辛くなったら、後ろにいる私たちを振り返ってくださいね。

私たち武雄市民、市役所職員、市議会は、来年は今年以上に皆さんを応援します。
by fromhotelhibiscus | 2011-12-27 15:24
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