【書評】坂の上の坂/藤原和博

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またしても、藤原和博にやられた。

最新刊、この本も超絶面白い。バカみたいな面白さではなく、真っ当かつ上品な面白さ。誰もがもやもやしているこれからの時代、50代からの30〜40年をどう過ごすのか、藤原節で描き切っている。今までの著作よりも、自分の失敗談をしっかり出して、さらに降りている感が強い。分かりやすいという意味でもね。

こんな内容。

あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道。

司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』の舞台となった明治維新直後の日本は、平均寿命が今の約半分でした。一仕事終えた後は自然に枯れていき、隠居生活の後に奇麗に死ぬことができました。でも、多くの人が80代まで生き延びる現代では、仕事をひとやま超えたからといって、余生を慣性だけで生きるのは無理があります。いまや50代から70代くらいまでの30年間は、単純な「老後」ではなくなりました。坂の上にあるのは「雲」ではなく、「坂の上の坂」なのです。この事実を、いったいどれほどの人が本当に理解して人生設計しているでしょうか? 

この本では、上り調子に坂を上る人生を歩むために50代までに何を準備しておけばいいのか、本当に必要なことを提案します。



藤原さんとはちょうど去年の今頃、武雄で知り合って以来、お付き合いがありますが、本当にこの人は面白い。べらんめい、ぶっきらぼう。その藤原さんから、「樋渡市長は型から外れて面白いよ。がんがんやれ!!」と言われた時は、嬉しかった。その実、きめ細やかで、次の神戸市長選に挑戦する樫野孝人さんを始め、次々に魅力的な人を紹介してくれます。

しかし、藤原和博って何者だろう?

この人の肩書きそのものが藤原和博なんだろう。これほどの枠にはまらない自由人は僕は知らないし、だからこそ、藤原和博は人を惹き付けるんだろう。ぜひ、読んでください。
by fromhotelhibiscus | 2011-12-15 23:32
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