四季のうた

今日は最近読んだ本でお薦めの本をば。
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僕の場合、ガラに似合わず、万葉集を始めとする和歌や俳句が大好きです。ちなみにこのブログのライフログには載せていないものの、俵万智はだいたい読んでいるくらい。

学生時代、一か月以上、海外を放浪するときは、斎藤茂吉の「万葉秀歌」を持参していたくらいです。なぜか、海外、特に欧米をふらふら旅行するときは日本固有のものを聴きたくなったり、読みたくなったりしました。

ちなみに、学生時代笑えるのは、あれほど国内でクラシックやジャズ、洋楽を聴きまくっていたのに、ヨーロッパでは中島みゆきのCDを大量に持って行ってました。生粋の日本人のようです。はい。


前置きが長くなりました。今日のお薦めは、「四季のうた(長谷川櫂著、中公新書)」です。

amazonによれば、「季語を手がかりに、俳句や短歌、川柳など古今東西のさまざまな詩歌をカラー写真とともに紹介する。『読売新聞』好評連載中の「四季」を書籍化」とのことですが、 写真、選句、コメントのバランスが取れててお薦めです。記者さんから歌人になられた変わり者!?です。

夏で僕自身が気に入った歌として、
「あつしあつしと門々(かどかど)の声 芭蕉」
「日傘ごとゆりの木陰へ入りにけり 杉浦恵子」
「朝起の顔ふきさます青田哉 惟然」


それぞれの著者のコメントもいいですよ。それにしても、この句もそうなんですが、芭蕉の句が屹立しているのが実感されます。
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(画像はマカオ、香港です。)
by fromhotelhibiscus | 2005-08-06 23:43
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