復興債の償還期限でもめるな

震災復興を中心とした第3次補正予算案がまもなく国会に提出される。今更遅いって言っても誰にとっても良いことはないので、早く可決して、速やかに復興スキームに入ることが絶対に必要だと思います。これは、現地を伺って、心底思ったこと。

その中で、自民党はダメだな。もはや、与党に戻る資格なんかないかもしれない。復興財源の償還期限の問題で、政府・民主党は20日、東日本大震災の復興財源に充てる復興債の償還期間を政府案の10年間から延長し、自公両党に配慮して、15年間とする方針を固めたのに対してね、谷垣総裁が、「これだけ膨大な復旧予算、今の世代だけでやるには若干無理がある」と発言し、もっと、償還期限を延ばして次の世代に負担させるべきとの意見。

確かに、国債の長い償還期限を考えると、そうかもしれないけど、国債のボリュームとこの復興債は規模が全く異なる。これを理由にして、第3次補正予算案に反対する、というのは、僕には全く理解できない。

今は、いろんな意見(異見)はあるにしても、復興債の償還期限というある意味復興面において本質的な議論になり得ないマターではなくて、道路などハードよりも、もっと、被災者の方々の生活支援、精神支援などのソフト面に予算を充当すべきといった議論を優先すべきだと思う。多くの被災者と話をしましたが、本当に、流された家のローンが残ったままで、どうやって家を建てるのかなど生活そのものに絶望されていますよ。

民主党は高らかに言いました。コンクリートから人へ、と。国民生活第一と。予算案の詳細がまだ分からないのですが、民主党は、今こそ、その理念を実行に移すべきだし、かつ、自民党は、つまらないことを言わないで、野党らしく、より良き支援策の代案を示すべき。そして、最終的には補正予算案に賛成して、挙国一致して、被災地支援を行うべきだと思います。

ボールが投げられる自民党の動きを注視します。
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(写真は、陸前高田市でボランティア活動した「チーム武雄」の皆さん。)
by fromhotelhibiscus | 2011-10-20 22:29
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