「太陽光村」発進。

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概要は、この佐賀新聞のとおりなんですが、もともと、何でこんな発想に至ったのかというとここにもストーリーがあるんですね。太陽光村の設置場所は若木町。この若木町は、全体として限界集落一歩手前。若木小学校の新入生が7人というように、武雄市の中で最も人口減少率が高いところ。

しかし、このまちは、いろんな魅力があります。しかし、なぜ、それが定住につながらないかというとそれは、時計が逆回りしているから。例えば、昔、過疎地で苦しんだ朝日町黒尾地区というところがあります。しかし、今では、住宅を建てられないほど、人が移り住んできています。交通のアクセスという面ではこの2つの地域は変わりません。むしろ、伊万里の工業地域には、若木町が近い。

では、なぜ、黒尾地区が活況を呈しているか、それは時計が右回りだから。もっと、具体的に言うと、住宅が住宅を呼んでいるんですね。そうなんですよ。若木町はとんどん人が離れているから、離れる速度が加速する。

そこで、中途半端な公営住宅政策を取ったって、絶対に人は住まない(若木町の皆さん、すみません。)。そこで、5年間、いろいろ人に話を聞いたり、いろいろ考えたりしていた中で、また、別の側面で、太陽光パネルの設置促進という話が、3月11日以降、これまた急速に持ち上がってきた。

ただ、ハードという面だけで、太陽光パネルの敷設は、広い意味で住民の賛同はさほど得られない。そこで、考えたのは、エネルギーの地産地消。地域経済の活性化、景観の統一性、電気代がかなり安くなるので、子育て世代が気軽に住みやすくなることなど、徹底的に、前田副市長、松尾技監、つながる部、まちづくり部などと議論。早速、庁内に「太陽光村」プロジェクトチーム(チーム長は松尾技監)が結成。これからフィージヴィリティ調査に入っていきますが、もちろん、中山鉄工さんが進められている小型水力発電装置や地熱も活用していきます。さらには、家屋には、雨水や中水を活用して、真夏での室内温度を下げる工夫など、ありとあらゆるエコにも対応していきます。

そうして、生まれたのが、この「太陽光村」。ただしまだ構想段階。これが実現することによって、最後の過疎地への定住の切り札、そして、脱原発のシンボル、武雄styleの創出につながるように頑張ります。

ご期待ください。


今日も平野くにお議員の訳の分からん質問がありましたが、武雄市民病院の民間移譲と同じレベルで、この太陽光村は、ライフワークとして進めていきます。
by fromhotelhibiscus | 2011-09-16 18:07
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