【書評】スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則

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前作で熱烈レビューを書きました。普通、続編は前作より劣るんですが、これは数少ない例外。ここ1か月20冊くらい本を読みましたが、その中で最もエキサイティング。

何が良いかって言えば、iPad、iPhoneにまつわる話がふんだんに。根っからのApple狂の人たちにウケる本て今まであるにはあったんですが、多くの人たちと同じく、僕がAppleにはまるきっかけとなったのが、iPhone。AppleStoreにはレジ係すらいない僕にとっては革命的な空間。そして、製品デザイン、滑らかな動作性、持っているだけで誇らしげになる気分、箱から取り出したときのドキドキ感。製品そのもので幸せに包まれるなんて、20年以上前、大学時代のBEAMSのみ。

iPhoneから始まった僕のApple生活いやApple人生は、家でのメインiMac、ランニングに使っているiPodnano、映画&雑誌専用のiPad2、サブメインのMacBookAir、ウォークマン&ゲーム用のiPodtouch。すべてが最高です。たまに、トラブルがあっても愛おしくさえ思えてくる。Apple帝国の支配下に喜んで入っている感じ(笑)。

なぜ、そんな前人未到のイノベーションが出てくるのか、スティーブ・ジョブズの言動から、それを解きほぐそうという試み。そして、そのイノベーションを取り入れようとする企業の楽しいストーリー。イノベーションのみならず、生き方、仕事、遊び、いろんなことを考える「きっかけ」になるはず。

僕は、こっちから読んで、前作に行ってもいいと思います。まるで、旧約聖書と新約聖書の関係!?

井口耕二さんの訳がこなれて読みやすい上に、いつもながら、外村仁さんの切れ味鋭い、分かりやすい解説。到達できないスティーブ・ジョブズと我々を橋渡ししてくる。この解説だけでもこの本を買う価値がある。

強力にオススメです。
by fromhotelhibiscus | 2011-07-18 22:32
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