中川恵一先生の「放射線のひみつ」

武雄市市政アドバイザーも務めてくださっている、東大医学部の中川恵一先生の本「放射線のひみつ
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講演のように、文章が分かりやすい。大体、東大の先生や東大の出身の人は、分かりやすいことを難しく、難しいことをさらに難しく話されるんですが、中川先生は分かりやすい。それと、寄藤さんのイラストセンスが不思議でいい!
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これを読むと今まで自分が放射線に対してどれだけ知らなかったのか反省さえさせられました。知らないからおこる風評被害。放射線のことを知らなければ、悲しまなくてよい人たちまで悲しむことになる。この本を読んで実感しました。みなさん必読です。このスタンスは、九州ひぜん信用金庫の尾形さんから習いました。
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ここには、被ばくの被害、発がんリスクの上昇の意味、流行語にもなりかねない「ただちに健康に影響のあるレベルではない」とは何を指すのか、などが触れられてます。

特に、46〜49pの「100〜150ミリシーベルト(積算)がリスク判断の基準」は放射線被害を考える上でのメルクマールになると思っています。この部分だけでも読む価値がある。その中に、タバコの発ガンリスクが触れられていますが、(一定基準以下の)放射線被害よりも遥かに高いとも。

中川先生とも話をしましたし、以前、かいぼー先生が、「市長、たばこ喫煙何とかしましょう。」と言われてました。ガン対策を考える上で、タバコ喫煙の被害、特に、受動喫煙に関して、対策を打ちたいと思います。くらし部の皆さん、叡智を結集して、受動喫煙の対策政策を練ってください。
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話がやや逸れました。中川先生、御用学者やら何やらと言われて、ひどい目に遭われていますが、本人は至って淡々。さすがです。ちなみに、中川先生の原発へのスタンスは、ほぼ私と同じで、再生可能エネルギーの比率を高めつつ脱原発。

原発問題では多くの本が出ていますので、必ず、複数の本を読んでみてください。放射線関係でも沢山の本が出ていますので、ぜひ、読み比べを。
by fromhotelhibiscus | 2011-07-10 21:38
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