玄海原発県民フォーラムに参加して

行ってきました。玄海原発県民フォーラム。玄関には、反対派の人たちが、チラシ配布。関西弁も混じるなど、全国から集まっているみたい。前方にやや空席。やっぱり、菅政権のダッチロール現象が尾を引いているのか、ストレステストの実施で、原発再開が遠のいたからなのか。
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さて、冒頭は、経済産業省原子力安全・保安院の説明。壇上の県民代表と経産省側のやり取り。思った以上に淡々と進む。客席もおとなしい。しかし、1時間過ぎたところから、客席からヤジが飛び出し、だんだん怒号に。隣に座っていたおっちゃんは、完全に活動家。罵声を浴びせていた。睨むと、睨み返された。

残り20分くらいのところ(全体で予定は2時間)で、客席からの質疑応答。完全に、吊るし上げの様相へ。共産党系&それ以外の再開反対派の人たちは、賛成派の質問に際して、「馬鹿野郎」「しっかり勉強せい」「九電の回し者か」など聞くに堪えない。見た感じ、1割賛成、6割反対、3割どっちでもないって感じだけど、あの運動家の人たちの妨害は僕の味わったことがあるので、尚更不快。

ただね、賛成派の人たちも、原発再開と日米安保と無理矢理絡めて、反対派に囲まれてもしっかりやれ!という提言はいただけない。

僕の場合は、市民病院民間移譲のときに、集会で、いろんな集団から吊るし上げ食らったのですが、それと一緒。議論にならない。終わり頃には、なかなか上手くまとめていたコーディネーターの寺崎さんまで攻撃する始末。

ともあれ、今日の集会は、議論する環境になっていないと思ったよね。賛成派も反対派もお互いの意見は聞いていない。経産省も褒められたものじゃない。僕もブログに何度も書いたけど、「何で福島原発問題が収束しないのに、玄海を急ぐんだ。」という問いには、「緊急安全対策は全て行った。これで安全。原発を再開しないと電力需給が逼迫する。」とのいつもの答え。これじゃ、住民に対する脅し。僕は納得しませんよ。それとね、繰り返し書きますが、今は、冷静に議論するときではない。これは、主催者の佐賀県庁の責任ではなくて、原発政策の責任者である国の問題。

今日の集会の収穫は、ますます再生可能エネルギーの比率を高めながら脱原発に向かわなくちゃいけない、って改めて思ったこと。そして、無政府状態の日本国政府に頼るのは非常に危険で、放射能災害ではいち早く対応する必要があること。

今日、不思議だったのは、ほとんど全部の市長や県議が来ているにもかかわらず、原口さん、大串さん、川崎さんといった、原発問題以外では威勢のいい民主党の国会議員が来ていないこと。自民党の国会議員も誰一人来ていない(ただ、大勢の人たちだったので、もし、来ていたら、後で撤回の上、お詫びします。)。


それと極めて不快なのは、メール事件でね、九電社長のぶら下がり記者質問で、「進退は、相談して決める。松尾会長とも相談する。」と述べたこと。トップの出処進退は、自分でしか判断できないもの。はき違えている。また、誰も批判しないけど、松尾会長が、テレビ局の質問を自宅前で受けていたけど、アロハシャツ。僕もね、普段、半ズボンのウルトラクールビズだけどね、こんな事態になったら、せめて、白の半袖くらい着るよ。それが世間に対する常識というもの。つくづく九電上層部が浮世離れしていることが分かった。現場の支店長レベルでは、国士のような九電マンも少なからずいる。国民、現場で汗水たらして働いている現場の社員がかわいそう。今日は最後の最後で、気分の悪い一日となったよ。
by fromhotelhibiscus | 2011-07-08 23:53
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