市民を人質に取るな!

今日で市議会一般質問終わり。思えば、昨年5月10日、住民訴訟で私は被告の身に。損害賠償請求額は、史上空前規模の21億円強。私が、市民病院をバナナの叩き売りよろしく安く買い与えたというもの

しかし、一般質問で明らかにし議会からもどよめきがおきましたが、請求額の変更(平成23年6月2日、「請求の趣旨の縮減申立書」)がなされ、当初の21億6121万0531円が 9億1538万円(差し引き12億4583万0531円の減額)に。

注意深く、原告の主張を見てみると、主張が変更になっているんですね。かいつまむと、

・訴状にあった、①土地、建物を安く売ったのは違法、1ベッド1000万円の価値があった、②医療機器の無償貸与は違法、③医療機器の購入を駆け込みで決定し購入したことは違法との主張は、記述なし、
・不動産価格については主張・立証を行う予定なし、

というもので、これが全てだとしたら、損害賠償請求額はゼロになります。そこで、共産党系の弁護士か、共産党の平野/江原名コンビの企てか分かりませんが、そこで登場したのが「営業権」。これは裁判の内容に直接リンクするので、論評は避けますが、この営業権で9億円というロジックを持ち出してきました。


僕は、霞が関官僚時代、そりゃ、さまざまな訴訟にかかわってきましたが、請求額が12億円減額になったり、上の①〜③がすべてガラガラポンになったのは、初めての経験。僕はね、住民訴訟は市民の固有の権利だと思いますよ。しかしね、それにフリーライダーよろしく共産党の平野さんと江原さんという議員が乗っかっているのは断じて許せない。そこに、自民党の谷口せっきゅう議員、この人、前の議長ですよ、この人も住民監査請求やリコールを主導した。

なぜ、僕がここまで言うのか。議員には議会で決まったこと(議決事項)を守らなくてはいけないという大原則がある。たとえ、反対票を投じても最終的には議決に従うのは民主主義のルール。これを平然と破ることがおかしいと言っているのです。しかも、これは住民訴訟制度の欠陥なんですが、原告が勝っても負けても、被告(私)の巨額の弁護士費用を支払うのは、私ではなく、市民皆さんお一人、お一人ですよ。これね、最高裁までいけばね、数億円かかるんですよ!!!

市民の皆さん、いい加減目を覚ましましょうよ。
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僕はね、心底武雄市民がかわいそうだと思っている。確かに、市民、職員、議会の皆さんのおかげで、武雄の名前は今や全国区となりつつあります。週末、京大講演で京都をうろうろしていたときも、観光客から、「あれっ!武雄の市長さんですよね。武雄は元気で頑張ってますね。」と声をかけられました。その一方で、被災地に伺ったときに、「武雄は病院問題で揉めてますね。イメージ良くないですよ。」と。チーム武雄の市議会議員もこの痛烈なコメントは聞いています。

平野さん、江原さん、議員辞めてから、住民訴訟に参画してください。訴訟内容の大幅な変更を見てもね、あなた方に議員をやっている資格は無い。


江原さんは、今まで議会を全部休まれているので、その肉声を聞くことはかないませんが、平野さんが、私を評して、「卑怯だ!」と議事進行で叫ばれました。議事進行は議長の議事運営に対する発言で、私のことをとやかく言うものではない。ここでも彼はルールを逸脱している。

それはさておき、僕は卑怯だと言われようが、何を言われようが、全く平気なんです。哀れなのはただただ市民の皆さん。イメージは悪くなるわ、訴訟費用は市民負担になるわ、どこにいいことがあるんでしょうか。

平野さんね、もう新武雄病院は立派にスタートしているよ。以前も書いたけど、もし、僕をそんなに訴えたいのであれば、民事で然るべきタイミングで訴えてください。そうすれば、市民は関係ない。市民を人質にとるのだけは止めてほしい。平野さん、このままでは、今日、2度目の懲罰動議を受けた宮本エイハチ議員以下だよ。

日頃温厚な僕が吠えるのは、原口一博さんのとき同様、権力を私議する人間は許せないとき。政治家は党利党略が第一義にあっては絶対にならない。

市民の皆さん、ブログをご覧になっている一日2万人の皆さん、今日、つくづくそんなことを思いました。
by fromhotelhibiscus | 2011-06-21 23:47
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