復興庁>大連立

前にも書きましたが、大連立は絶対におかしい。大連立や菅さんの辞任時期と比べると、一般受けしないし、地味なんだけど、絶対に大事だって思うことを書きます。

それは、復興庁。今日の新聞にも載っていましたが、復興庁の早期設置で、与野党(民自公)が一致

まず整理したいのは、私が言うまでもなく、国家の一大事は、被災地の復旧、復興。僕自身、何度も被災地を伺ったし、現地の首長と話をすると、とにかく、復旧に関する政府の対応がヌルいし、遅い、って。

そうなんですよ。何をやるべきかじゃなくて、今必要なのは、スピードを上げて復旧を行うこと。

そう、これって、政治じゃないんですよね。行政の話。政治は、何をやるべきか、というべき論を語るもの。言葉を変えれば、決定の装置なんですね。

行政は、政治が決めたことを、正確に執行すること。この見方に立てば(立ってほしいんですが)、被災地の復旧、被災者の方々をサポートすることは、中身も含めて大枠決まっている訳で、あとは、どう執行するかなんですね。

その中核は大連立という得体の知れない政治的まがい物ではなくて、行政の領域。その中核になるべきものが、復興庁。しかし、気をつけなきゃいけないのは、この舞台装置を霞が関に任せると、絶対に骨抜きになります。今の消費庁のようにね。そこで、必ず、この役所には、各省の総合調整だけではなく、この省庁で決められるように、強力な権限が必要。

専任の大臣なんか要らない。これをやると、レンホーさんみたいに、「各省庁に要請しました」という何とも情けないことになってしまう。ここで提案は、復興庁長官は、財務大臣に兼ねさせること。そうすると、財政出動が一体になる。最悪でも、内閣の要、官房長官に兼ねさせること。その場合、官房長官はいろんな担当を持っているので、その他の担当は各省庁にフルことですね。

何度も書きますが、復旧は行政。しかし、長期的なビジョンを考えるのは、これは政治。国会議員の皆さんは、地元の意見をしっかり聞いて、考えてください。今、傍目で見て、復旧が遅いのは、単に政治が弱いからだけではなくて、政治主導という、結果、政治屋主導のママゴトでも分かるように、政治と行政のボーダーラインが間違った挙げ句、いたずらに、官僚を排してしまったので、こんなことになっていると思うんです。

復興庁がどうなるのか、その形作りは、政治家の皆さんの役割です。官僚得意の骨抜きにならないように、過去官僚の我々も目を凝らす必要があると思っています。明日は全国市長会ですが、いろんな首長さんや国会議員の皆さんたちに会うので、このことを語ります。
by fromhotelhibiscus | 2011-06-07 23:59
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