【書評】官僚に学ぶ仕事術

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久保田崇。1976年生まれ。内閣府の官僚。NPOや男女共同参画、市民恊働、ワークライフバランスの分野で活躍する人で、彼の名前を知らない人間は、私の周りでまずいない。

しかし、内閣府に彼が入るきっかけが私であると知っている人もまずいない。

あまり知られてないけど、霞が関では、新人のリクルートは、若手課長補佐までがかかわる。まず、入省したての人間が会い、見込みがありそうだったら、係長にまわって来る。それで「これは!」と思う人間は、課長補佐につないで、官房秘書課にその評価を伝える、そんなプロセスをたどる。

久保田さんが内閣府の門を叩いたのは、10年前。僕は、内閣府の沖縄振興新法の立案で徹夜続き。内閣法制局でボコボコに叩かれ、財務省では予算が無い、と門前払い、飛んだ沖縄では、魅力が足りないとなじられ、関係の国会議員には、利権の話ばかりされ、それでも、最終的には、分量的にも内容的にも前代未聞の法案を仕上げることができたのは、沖縄法案担当のチームワークの良さ。そして、その後のご褒美。2か月、土日も無く働くことができたのは、法案成立後、2週間の休みをとって海外を放浪しようと思っていたから。

ちょうどそんなとき、久保田さんが僕のところへ。最初に会った係員、何人かからは、彼はどうもハードな霞が関には向かないと思いますよ、とか、組織になじめますかね、とかそんな反応。

100人以上、会う中で、最も印象に残ったのは、この久保田さん。自分の人生を楽しみつつ、仕事も楽しむ、人付き合いも楽しむ、柔らかい印象の中で、頭も切れる。主義主張も明確。しかも、好かれる。人事には、「この久保田をとれ!!」って激しく迫りました。後にも先にも、こんなに上司に人を推薦したことはない。


前置きが長くなりました。そんな久保田さん、最近、新書を出した。最小のインプットで最良の結果を出す、ということから、自身の霞が関生活、留学生活を振り返りつつ、仕事術を描いている。ここでは、マニュアルとしての仕事術としてではなく、考える、行動するきっかけとなる仕事術だ。往々にして、過酷極まりない、理不尽極まりない、霞が関の中で彼がどのようにして、頭角を現すことになったのか、特に、企業や官庁に入りたての皆さん、就活中の学生の皆さんに読んでほしい。
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ついでだけど、僕もしっかり登場します。3ページにわたって、「全国最年少市長のワークライフバランス」ということで面白おかしく書かれています(笑)。そこには、当時の出会いのことも描いてありますので、ご覧になってください。


久保田さん、休みを取って、陸前高田市には僕らと一緒。この身のこなしの軽さ、優しい目線はずっと失わないでほしい、そう願っています。
by fromhotelhibiscus | 2011-06-01 23:59
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