中村伊知哉さんが名誉館長の武雄市MY図書館オープン

今日は、武雄市MY図書館のオープニングの記者会見。配布資料等はこちら
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「武雄市MY図書館」は、iPad用図書館アプリを用いて、図書館に行かなくても自分のiPadから図書を借りられるサービス。図書館が遠くて行けない人や、子育てのため行けない人、障がいをお持ちの方など、すべての市民に等しく図書館の図書に親しむ機会を提供することを目的に、実証実験として実施します。
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利用者はiPad用の図書館アプリ「武雄市MY図書館」(アプリ開発:コアラ)を使って、24時間いつでも図書を借りられます。1度に借りられるのは5冊までで、15日間利用可能。

iPadを持っていない人のために図書館で10台のiPadを準備し、iPadごと貸し出すサービスも提供するのも武雄市ならでは。実証実験は佐賀県内在住者または武雄市に通勤・通学し、武雄市図書館・歴史資料館の図書利用カードを持っている人が対象で、1000名を上限に実施します。

サービス開始時は、市が著作権を有する図書や著作権保護期間が終了した著作物から貸し出しを行い、順次著作者の許諾を得た図書を追加。また、障害者などに対するデジタル図書館サービスの整備を目的に、既存図書のデジタルデータ化も実施する計画。この計画と並行して、市内の小中高校生の作文や市内在住者、武雄に関係の深い方々から、小説、ノンフィクション、自伝などを募集し、一定の審査を経た上で、MY図書館に登録します。今年度中に第一回の募集を行い、登録します。
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ちなみに、今回の実証実験は慶応義塾大学との共同プロジェクトとして実施し、武雄市MY図書館名誉館長に中村伊知哉慶応義塾大学大学院教授が、名誉副館長に菊池尚人慶応義塾大学大学院准教授が就任。また今後、武雄市図書館デジタル化推進協議会を大学などと連携して設置する予定。


もともと、昨年の今頃、市長選のときにこまめにミニ集会を開いてましたが、その際に、何度も、図書館の分室が欲しいというお声が。しかし、それは財政面から言っても現実的では無いと思っていましたし、僕は嘘を言うのは嫌いなので、「そんなことできません!」と言ってましたが、何とかしたいなあと思っていました。

そんなときに出てきたのが、iPad。もうこれだと思いましたね。今日、テレビニュースでも僕のコメントが流れていましたが、本来公共図書館の使命は、市民がどこでも、いつでも、本が読めるというものだと思うんです。そういう意味で、図書館の本をiPadに載せる。ツイッターでつぶやいたのが去年の8月。相変わらず過激なことを書いています(笑)。ここまでこぎつけるのも、大変な調整がありました(という報告を受けました。)。僕は方針を示すだけで、あとは、総務省を辞めて見習いから入った小松政さん、政治と行政と学問の結節点にいる菊池准教授、電子書籍でも第一人者である中村イチヤ先生、コアラの皆さん、総務省、文部科学省の皆さんに心から感謝申し上げます。

私自身は、今まで、関西大学の高槻誘致、武雄市民病院の民営化に取り組んできましたが、それ以上のインパクトをもたらす事業として、大きく育てていきたい、そう思っています。
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by fromhotelhibiscus | 2011-04-13 19:51
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