批判はしない、できることをやる。

今朝の西日本新聞の社説に、「(被災者の方々の)受け入れ態勢は多角的に」というテーマで、長崎県と私たち武雄市の例が紹介されています。大体、皆さんも同じだと思いますが、新聞の社説って普通、読みませんよね。

僕は仕事柄、読まざるを得ないんですが、大震災後、多くの新聞の社説は、当たり障りのない総論(理念)、政府や東電の批判など、現場を知らない机上の空論が多い。その中で、野武士の集まりである西日本新聞は、全部が全部と言いませんが、割と「具体例」を示してくれることが多い。武雄市独自のコミュニティバス「みんなのバス」もそのスタートは、僕が西日本新聞の記事を見たときから始まります。

閑話休題。その社説で、私が「市町村単位まで広げて被災者を受け入れることも想定すべきだ」と一貫してお話ししていることを、具体例を含めて紹介しておられます。
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僕は思うんです。現時点で、批判は批判であっていいと思います。しかしね、そればかりじゃだめ。今日も多くの市民とお話ししたけど、私たちも何か手を差し伸べたい、でも、どうしたら良いのか分からない、という声。他の自治体の職員と話していても、自治体として何をやっていいのか、分からない、という声。

そういった中で、マスコミの使命は、長崎県や佐賀県武雄市の例のように、「具体例」を示すこと。そうなれば、被災者の皆さんも安心されるし、各自治体は、自分たちにできることは何だろうかって動く。その結果として、西日本新聞が言う「受け入れ態勢は多角的に」となっていく、僕はそう信じています。


昨晩、KBCニュースピアに緊急生出演しました。武雄の「生」の声が伝わると思います。取材に来られた武藤キャスター、この方の取材力が大きい。



今日のメインは、宮城県から佐賀県への要請により、武雄市からも、宮城県気仙沼市へ職員を派遣するんですが、その出発式を行いました。自ら志願してくれた一ノ瀬さん、森さん、上田さん、ありがとう

私たちは、受け入れに際しても、職員派遣に関しても、できることを、迅速かつ最大限、して参ります。同じ日本人として、同じ時代に生きている者として、何をすべきなのか、何ができるのか、これからも、とにかく動き、提言していきます。
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by fromhotelhibiscus | 2011-03-30 20:10
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