ご用聞きでいいんです。

沖縄に行っていたので、帰宅後、西日本新聞を見てたら、僕のことが書いてありました。佐賀新聞に続き、この記事。今、地方議会に対する眼がとても厳しいことを背景に、新聞各紙、テレビもさまざまな特集が組まれているけど、議会に対峙する首長の一人として、僕にも取材。

佐賀総局の豊福記者のロングインタビュー。先日は東記者の見事なカバー。何回か書きましたが、私は、佐賀総局には不信感を頂いてました。だって、1年前の武雄市長選で、あくまでもこれは私見ね、特定候補者を応援する民主党にかなり紙面を割く行為。しかも聞けば、特定候補者の親戚だっていうじゃないの、書いたN記者は。しかし、東さんや今回の豊福さんの記事で、信頼が回復しつつあります。でも、1年間かかった。難しいものですね。僕も他山の石にしないと。気をつけます。

閑話休題。僕のコメントとして、「政策立案は執行部がプロ。議会は住民の要望を吸い上げ、執行部に伝えてくれればいい。ご用聞きでいいんです。」。

これは一見議会を馬鹿にしているように見えるけど、そこは違う。紙面の都合で書かれていないが、首長も政治家という意味では、ご用聞きなんだよね。よく、議会が条例案を出さなくていけないとか議論はあるけど、僕は反対。条例案なんて、昔法律案作っていた僕も一人じゃ書けないよ。もし、出そうとすると専門かつ担当の職員がいる。せっかく、うちは30%の職員を削り、30億円強の財政効果を上げているのに、議会スタッフを増やす余裕なんて無い。

トヨタの車ね、以前、日経かなんかで読んだけど、板金を5000回以上叩いて叩いて、板金が大丈夫かチェックするという記事。回数はともかくとして、叩くことによって、さらに磨きがかかる、これって政策と一緒。

内閣府時代、課長補佐だったときに、係長とともに作った法案を、幾多の上司に叩かれ、関係省庁にばこばこに打たれ、挙げ句の果ては、財務省主計局&主税局&内閣法制局というでかい砦に、ぼこぼこに殴られ、その結果、見ようにもよるけど、どこに出しておかしくない法案になる。まだ、プロセスが残っていて、当時の与党自民党から修正を入れられ、マスコミに揉まれる。

そこまで極端にいかなくても、議会の役割は、執行部の出してきた予算案、条例案に、様々な市民を代弁する立場から、ガンガンに批判すればいいと思う。しかし、これは前提があってあくまでも、公開が前提。武雄市の場合は残念ながら予算等の議案審議はケーブルテレビが入っていないので、偉そうなことは言えませんが、とにかく、私や副市長を含む執行部と議会の対決は、市民が等しく見て、その是非は判断されるべきだと思う。

これが万機公論に決すべしの正しい姿だと思う。
ご用聞きでいいんです。_d0047811_1720215.jpg

by fromhotelhibiscus | 2011-03-04 17:21
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