心外とはなんだ!!

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今日は、岡山県美作市で30年以上にわたり、安全、安心、本物作りをモットーに有機農業に取り組まれている宇野岱宏さんをお迎えして、講演。私を含め武雄市役所営業部が切望していた講演会で、期待以上でした。

有機農業を中心に、人生論、マーケティング、ICT、販路開拓、ネーミング、ブランディング、ユーモア、プロフェッショナルの必要性まで、1時間半、ノンストップパワープレイ。ほんと、こんなに面白く、感動的な講演は久しぶりでした。質問も1時間に及び、来られた方のアンケート結果を見ましたが、皆さん、満足。渕野営業部長が言っていましたが、ぜひまた、武雄にお呼びしたいと思っています。


それはそうと、極めて残念なことがありました。それは、宇野さんへの質問の中で、こんなものが。

行政に何かやらせたいと思ったことはなかったか?私は農業をやっていないけど、TPPは日本農業を壊滅されるものとして、大反対で、宇野さんがTPP賛成というのは心外だ。

それに対して、宇野さんは、極めて冷静に、

行政に頼るのは間違い。重い荷物を背負って歩いているときに、向こうから人がやって来て、持ってもらえるだろうなと思ったら、かえって荷物が重く感じるのと一緒。私は補助金や行政に頼ってこなかった。むしろ、そんなものに頼っていたら、行政の言いなりになる可能性が高くなる。商売というのはそういうもの。TPPはもし、あなたがそう思っていたのなら多いに結構で、言うだけではなく、農業経営者をそうやって応援してほしい。私は何も一気呵成にTPPが進めばいいと思っていないし、段階的に進めばいいと思っている。それよりも、TPPは時代の流れで不可避だと思うし、そのために、対応策を考えるべきではないだろうか。幾多の危機を、日本人は叡智と努力で乗り切ってきた。私はそんな日本人を信じたい。

と。


天晴れ。あっぱれです。私が問題視したいのは、「心外」というもの。心外とは、辞書を紐解くまでもなく、予想に反することが起こり、裏切られたような気持ちになる、というネガティブな意味があります。私も全国いろんなところで講演しますが、もし、質問で「心外」と言われたら、僕帰ります。そんなことはわざわざ忙しい時間を割いてお越し頂いている講演者に言ってはいけない。それはルールだと思います。思うのと言うのは別問題。

市民の一人として、また、市民を代表する立場として、本当に恥ずかしく、情けなく思いました。

ま、ただ、言った本人が、共産党の元議員田崎さんという御仁ならば納得(絵描きの田崎さんは民主党。)。上から目線で、自分と違う意見ならば、市民病院問題では妙竹林な公開質問書を出したり、リコール、住民訴訟なんでもござれ。ま、平野議員が、赤旗を職員に押し付けたり(今は禁止していますが)、江原議員が、Iターンの職員を公開の議会の場でいじめたり、この人だけじゃないんですね。

誤解されているようですが、僕は共産党が骨の髄まで嫌いという訳ではありませんよ。大学時代、仲の良かった同級生の数人は共産党員だったし、総務省時代、国会担当だったときは、共産党の国会議員から政府の政策の矛盾点を教えてもらったり、高槻時代は、立場は違えども議論はよくしてました。僕は党派で色眼鏡で見ない。しかし、武雄の人たちは正直怖いです。


そのような中で、僕は確固たる信念で笑みを絶やさず、質問に丁寧に答える宇野さんを拝見して、こんな人になりたいと思いました。宇野さんのブログはこちらです。見応えあります
by fromhotelhibiscus | 2011-01-30 23:05
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