面白いメール

浪人時代からの友人で、今は世界を股にかけているビジネスパーソンから私のところにしばしばメールを寄せてくれますが、最近来ないなと思ったら久しぶりに大型メールが。最初のヨイショはともかく(笑)、これがなかなか考えさせられるので、紹介します(本人の許可はとってあります。)。

彼は、中国全省を踏破するなど、肉食を通り越して猛禽系。元気に頑張ってください。また、いろいろ教えてください。

樋渡市長、

遅れましたが、昨年は大変お世話になりました。本年も宜しく。

1月1日の日経「地域再生挑む 跳べニッポン人」を読みました。

1)最近のITコミュニケーションを早速行政にも取り入れ、普段は見えてこない層の意見をくみ上げようとする動き、

2)財政再建と並んで大きな問題となっている少子高齢化への対応としてのお結び課の設立と婚活支援、

とさすが市長だと。

こちらは、前のグローバル競争の業界と異なる規制業界に入っていますが、こちらの業界もグローバル化の波が押し寄せて来てます。

ただ、日本は法律の規制が厳しすぎて、お隣の国なら新規でも3カ月で承認が下りるのに、3年から5年以上もかかっており、正直驚くとともに、半ば呆れてます。ご多分にもれず不況の深化で、私のいる業界も新興国市場へ出て行かざるを得ませんが、ノウハウも人材も不足しているのが現状です。

ただ、逆を返せば、未だこういう世界こそ大きく変わる余地もあるのかなと。しかし、それにしても新興国市場へ出ろ!が盛んに叫ばれてますが、早くから出てノウハウ及び人材を持っているメーカー並びに、韓国、欧米系とは異なり、大半の日系はこれからとなるとノウハウの蓄積はおろか、人材育成にも相当な時間がかかりますね。また、人材育成も現地人を採用しても、それを管理出来る日本人が其れなりに居ないと戦線拡大はしたものの、補給路断たれて何て事になり兼ねません。それと新興国市場へ入り込むには猛烈な価格競争が待っており、それに対応してマーケティング及び関連材料の調達に相当の力を割かないと、ビジネスにならない等ことにもなり兼ねません。

従って、就職の無い人間でやる気のあるものは新興国の日系で現地採用で採用し、健康保険等は政府が払う等して経験を積ませ、現地の有力な人材として確保して行く。能力があるなら本社採用としてもいいのでは。それに円高及びグローバル化に対応するには、特にメーカーの本社機能で有っても日本に不要なモノは、海外に移すのも良いのかもしれません。海外のニーズを肌で感じるとともに、グローバル社会で適応出来るような社員を増やしていく必要が有ります。

また、このようなOUTへの流れとともに、同時にINへの流れである「プレミア日本」へ多くの観光をきっかけとした新興国の多くの外国人客を呼び込み、日本のハイクオリティーサービス”おもてなし”、モノと品質、サービス及び街を経験してもらい、これを持ち帰ってもらうということを大きな流れとして創りだし、これにより日本文化の輸出と日本を海外に更に主張することはもちろん、新興国マーケットでのMade in Japanの製品購入の層を厚くしていくことが必要だと考えてます。

仕事で香港、中国、旅行で欧米も行きましたが、やはり交通の便利さ、モノのレベルの高さ、サービスのレベルの高さでは、日本はプレミアレベルであると思ってますし、それは過言ではないと。新興国マーケットでボリュームゾーンを狙うのはもちろんですが、日本のモノを輸出して、日本の良さをどんどんアピールして行くことはもちろん、次のステップとして新興国で日本のモノが更に価値あるとするために、日本でMade in Japanを味わってもらい、ファンになってもらい故国へ帰ってこれを広めてもらうようにすることが次のフェイズを勝ち抜くための秘訣なのかと考えます。

さて、この年末、巣鴨のとげぬき地蔵に行きましたが、老人が多くここが高齢化の進む日本の有る意味今後の姿を象徴している感じがしました。であるならば、このような老人の原宿をしっかりとアピールし、世界のお金のある老人が集まる街にしてもいいのかもしれません。そして周囲には老人介護マンション、医療機能のあるビル群を誘致し、一つのシルバータウンを創るのはどうでしょうか?

武雄は温泉もあり、湯治も出来るので、アジアのシルバー原宿として、老人マンション、医療機能の集積をして、将来のシルバーモデルとしての街作りは如何でしょうか。そして若者の街福岡からシルバータウン武雄までの道のりをLife Beltとして整備し、海外から来る若者から老人までを取り込むことの出来るエリアにすれば面白いのでは?

また、中国語で「武」とか「雄」というのは非常に名前に使われ、非常にイメージがいい字です。これを売りに中国、香港、台湾を中心に武雄をアピールするのも面白いと思います。

新年そうそうくだらないことを書きましたが、悪しからず。

by fromhotelhibiscus | 2011-01-18 23:59
<< フェイスブック 若き天才の野望 【お知らせ】2月7日(月)fa... >>